突如、宙マンファミリーが引きずりこまれた異世界……
そこは、「獣星帝国」再建の野望に燃える宇宙犯罪組織・マクーの残党、
獣星人ダブルマンたちによって作り出された「魔空空間」だった。

今、魔空エネルギーを得て巨大化した二体のダブルマンが
宙マンたちめがけて迫り来る!
宙マン「獣星人たちめ、お前たちの思い通りになどいくものか!
宙マン・ファイト・ゴー!!」

颯爽! 閃光とともに巨大化する宙マン。
魔空空間を舞台に、獣星人ダブルマンとの死闘が始まる!
宙マン「受けてみろ、スマッシュホーク!」
ダブルマンB「なんの!」
スマッシュホークの一撃を、槍で受け止めるダブルマン――
さすがに、剣戟の腕前では敵もさるもの。

ダブルマンC「ケケケーッ、後ろががら空きだぜ、宙マン!」
ドガッ!
卑怯にも、背後から不意打ちを食らわすもう一体のダブルマン。

更に、槍の一閃によって吹っ飛ばされる宙マン。
巧みな連携攻撃の前に、さしもの宙マンも大苦戦!
その劣勢模様に、見守る落合さんたちも気が気ではない様子。
落合さん「ああっ、お殿様!」
ピグモン「はうう、宙マン、がんばってなの〜!」

ビーコン「二対一に加えて、戦いづらい魔空空間……
アニキのハンディが、あまりにもデカすぎるっスよ!」
落合さん「……何か、お殿様を手助けできるよい方法はございませんの?」
ビーコン「この魔空空間を作り出してる、地軸転換装置をどうにか止められれば
アニキにも十分逆転のチャンスはあると思うんスけど……
あ〜、でも駄目っスよ、肝心の装置がどこにあるか分からないっス!」
落合さん「いえ、そうでもございませんわよ?」

そういって落合さんが視線を向けたのは……
先ほど宙マンに倒され、だらしなくノビている獣星人ダブルマン。
落合さん「この際です、手っ取り早くサクサクっと参りましょう――
ほら、そこのあなたっ、さっさと起きて下さいましっ!」
気絶していたダブルマンを、強引に揺さぶり起こす落合さん。
落合さん「短刀直入にお聞きします。地軸転換装置はどこですか?」
ダブルマンA「ふふふ……馬鹿め。
たとえ殺されても、俺がそれを吐くと思うのか!」
落合さん「殺す?……おほほほ、あなたこそご冗談ばっかり!
この落合が、あなたをそう簡単にラクにするはずなどないでしょうッ。
大人しく装置のありかを白状なさればよし、さもないと……
……ゴニョゴニョゴニョの、ボソボソボソ……」

落合さんから、耳打ちで何事かを囁かれたその瞬間……
それまで強気だったダブルマンが、見る間に顔面蒼白と化した!
ダブルマンA「ひ、ひぇぇ〜っ! わ、分かった分かった!
何でも言う、教えてやるから……
だから後生だ、それだけは勘弁してくれぇ〜!!(涙)」
ピグモン「はうはう〜、落合さんすごいの〜!」
落合さん「ふふふ、どんなもんです♪」
ビーコン「いや〜……相変わらず、強引なチカラワザっスね〜(汗)」
……などとやっている間にも、宙マンの戦いは
ますます不利になっていく一方。
ダブルマンB[どうだ宙マン、マクーの恐ろしさを思い知ったか!」
ダブルマンC「だが、まだまだこんなものじゃないぜ!」

おお、見よ!
ダブルマンのその言葉を合図に、虚空から抜け出してくるかのように
戦車が、戦闘機が、次々と唐突に現れては宙マンを攻撃。
あらゆる法則性を超越した、「魔空空間」ならではの怪奇現象だ!
宙マン「う、うわぁぁっ……!」
周囲に巻き起こる大爆発に、たまらず倒れる宙マン。
その宙マンめがけて、勝ち誇ったかのようにダブルマンたちが迫る!

ダブルマンC「銀河連邦の英雄も、魔空空間では赤子同然よ!」
ダブルマンB「くたばれ、宙マン!」
困難を極める宙マンの戦い。
果たして、ファミリーの手助けは間に合うか?

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