ワインやブドウの品質改良と、そのための研究が続けられている施設としての顔と
観光客を相手にした観光名所としての顔、この二つを併せ持つ池田ワイン城。

このワイン城の4階にあるレストランが、それまでの町営から民営へと移行して
全面リニューアルを果たした2008年以降、ぐっとお値段的にもリーズナブルになり、
かつその値段と反比例した満足感のあるランチメニューが食べられる、という話が
風の噂であっちこっちから耳に入って参りましたので、これは直に出向いた上で
自分の舌で確かめるしかない! という風に、従兄弟のトモちゃん(仮名)との間で
出発前から意見の一致をみていたのですよ(笑)。

で、ワタクシめはこちらのハンバーグステーキを注文。
北海道産の黒毛和牛を使用しているという肉は柔らかくジューシーで、深いコクがあり
つけあわせの地元産野菜の甘く香ばしい味わいと、それらに対して一歩も引かず、かつ
それら食材の味わいを全て優しく受け止めてしまう、ソースの包容力に満ちた味わいが
アツアツの鉄皿と舌の上で、それは素晴らしい協奏曲を奏でます――
思うにこのソースの味わいにも、十勝ワインは大いに貢献しているのではなかろうか、と。

そしてこちらが、この「カフェレストラン・十勝」における人気No.1メニュー、
トモちゃん(仮名)の注文した「池田のランチ」。
地元・十勝産の新鮮な食材を活かしたおかずが十品もついてくるばかりではなく、
それらを収める器もまた、地元のお年寄りの方によって焼かれたものであるという
何とも心あたたかくなり、そして勿論バッチリ美味しい逸品。
で、トモちゃん(仮名)の注文した「池田のランチ」が税込680円……
ワタクシめの注文したハンバーグの方も、税込980円。
これだけの料理を堪能して、ご飯と味噌汁のお代わりは自由で、しかもワタクシは
ドリンクバーの飲み放題サービスの恩恵にもしっかり与って、それでいてそれぞれ
1000円札一枚の支払いでお釣りがきてしまう、というのは、幸せなのを通り越して
なんとなく申し訳ないような気分にさえさせられてしまいます(苦笑)。

何はともあれ、池田ワイン城のレストランの料理は本当に美味しかったです――
だからこそ、これから十勝方面を訪れる方にも、自身を持ってお勧めできます。
ごちそうさまでした。

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