“こんな楽しい市場に来ると
気持ちが舞い上がっちまうよ!”
(『美味しんぼ』ビッグコミックス第22巻所収
「韓国食試合」より、山岡士郎の台詞)

我が北海道における寿司処として、全国的に有名な
小樽市。
それはイコール、新鮮な魚介類が安く入手できるからということでもあるわけで
この小樽に足を踏み入れたからには、それら安値の魚類を手に入れないことには
わざわざ千歳から足を運んだ甲斐もない、というもの。

そんな小樽市民にとっての「台所」として古くから親しまれてきた市場のひとつ、
南樽市場から分離する形で、駐車スケース完備の上でよりアクセスしやすい場所に
新設されたのが、こちらの「
新南樽市場」です。
新鮮そのものの魚介類や、それらを活かしたお惣菜類がとにかく安いもんですから
小樽へ足を運ぶ際には、ほぼ必ずと言ってよいほどこちらへ足を運んでしまいますし
またそれを見越した上で、事前のクーラーボックス用意も欠かしません(笑)。

で、新南樽市場の売り場を賑わす魚介類の中でも、今・この季節が旬となれば
何といってもコレですコレ、
シャコですよシャコっ!
春先にも採れるのですが、秋に採れる小樽のシャコは特に身が締まって旨く
そのため毎年「小樽しゃこ祭り」なんてイベントも開催されちゃうくらいなのです。
ええ、もちろんしっかり買ってきちゃいましたとも、塩茹でのおシャコ様(笑)。

いろんな食べ方があるシャコですが、今回はごくシンプルに塩茹でそのまんまで。
殻にハサミを入れ、身を引っ張り出して食べる作業に若干のコツがいるのですが
そんな手間暇をかけるに余りあるだけの美味しさです――
さらりと淡い舌触りと、噛み締めるごとにじんわりと溢れ出てくる豊かな滋味。
しっかり食べて精をつけ、万全の態勢で冬本番に臨みたいと思います(笑)。

1