
もっか千歳市民として、北海道ライフを満喫中の宙マンファミリー。
さて今回、そんな彼らがやってきたのはこちら……
千歳市内の中心部、通称「仲の橋通り」。
宙マン「やぁ、みんな! 元気で毎日頑張ってるかな?
私たちはもちろん、この通り元気ハツラツさ!」
落合さん「あぁ、なんて素敵なんでしょう、お殿様のご挨拶ッ!
それをこうして間近で聞けるだなんて……あぁん、この落合、
幸せすぎて思わず失神してしまいそうです……♪(うっとり)」
ピグモン「はうはう〜、ピグちゃんも元気なの〜☆」
ビーコン「ヒヒヒ、オイラもモッチのロンで元気ビンビンっスよ〜。
ほらほら、
特にここらへんが……♪」
げ し っ !
宙マン「いや〜、それにしても……以前、松戸に住んでたころに千歳を訪れたのが
確か2006年の11月、だったかな?
それからたった1年と少しの間に、千歳もけっこうな様変わりぶりだねぇ」
ビーコン「ホントっスね〜。……ほら、あそこの
ニューサンロードも、
今じゃ完全にアーケードが撤去されちまってるっスし……。
……あ、ちなみに上の写真が1年半前、そして下が現在の様子っスよ」
落合さん「善きにつけ、悪しきにつけ、刻一刻とその様子が変わっていくあたり……
ある意味、街というのがひとつの生き物だからこそなんでしょうね〜」
ビーコン「藤子・F・不二夫センセの漫画にもあったっスね〜、そういうの。
……とか言ってる間に、ホラホラホラっ!
またひとつ、千歳の街の変化を見つけたっスよ〜、ほらっ!」
そう言って、ビーコンが指差したのがコチラ。
ピグモン「わ〜、ラーメン屋さんなの〜!」
宙マン「なるほどねぇ、確かに……ここ数年の間に、新しいラーメン専門店が
あちこちにたくさんオープンしているみたいだねぇ」
落合さん「全国的な“ニューウェーブ系ラーメン”ムーブメントの後押しでもあるのでしょうね。
それにしましてもビーコンさんったら、こういうお店に関しましては
本当に目ざといんですのね〜」
ビーコン「ヒッヒッヒ〜! 食欲、物欲、睡眠欲、そして最後にもちろん性欲……
このテの
“本能がらみ”な話題は、み〜んなまとめてオイラにお任せっス!」
落合さん「(赤面)威張って言うことですかっ!」
ビーコン「ヒヒヒ、落合さん、固いのは乳首だけにしとくっスよ〜。
アニキアニキ、この店は匂うっス、“旨そうオーラ”がバリバリ出てるっス!
てなわけで、レッツ突撃っス〜!」
宙マン「はっはっはっはっ、かなわないなぁ、ビーコンには。
ようし、それじゃみんなで一杯食べていこうか!」
てなわけで、一同がラーメン屋さんの暖簾をくぐろうとしたその時!
「アブルルルぅ〜、ちょ〜っと待ったぁぁ〜!」

不気味な唸り声とともに現れたのは、どっしりした体格の超ヘビー級。
怪獣軍団からの新たなる使者、UFO怪獣アブドラールスだ!
アブドラールス「俺は怪獣魔王様の最も忠実な部下のひとり、アブドラールス。
北海道のラーメン屋というラーメン屋は、このアブドラールスが
一軒残らず叩き潰してやるっ!」
落合さん「……ちょ、なんですの、そんな唐突に!?」
宙マン「さては、北海道のラーメン市場を独占して荒稼ぎする気だな!?」
アブドラールス「 違 う ッ !!」
はてさて、何がどう違うというのか?
と言うわけで、ちょっと回想シーン。
イフ「ぐうっ、うぬぬぬぬぬ……おのれおのれ、おのれぇぇぇっ!」
ゾネンゲ博士「いったいどうなされました、魔王様!?」
イフ「えぇいっ、どうもこうもあるかっ!
北海道限定のカップラーメン、旨いという評判なので
宇宙Amazonを使って取り寄せてみたら……どうだ!」
ゾネンゲ博士「も、もしやお口に合わなかったので?」
イフ「えぇい、違うッ!
途中でポットのお湯が切れて、結局食べることが出来なんだのじゃ!!」
ゾネンゲ博士「は、はひっ……!?」
イフ「怪獣魔王たるこのワシに、これほどの辱めを与えるとは……
断じて許すまじ、北海道ラーメン!
ゾネンゲ博士よ、直ちに新たな怪獣を地球へ送りこめ――
ラーメンと言うラーメンを、北海道から根絶してやるのだ!!」
ゾネンゲ博士「……は、ははぁっ!」
……以上、回想終わり。
落合さん「う〜ん……これはまた、どこからツッコんでよいものか……(汗)」
ビーコン「毎度毎度バカバカしい理由で責めてくるイフさんたちっスけど、
今回のはその中でも格別っスねぇ〜」
アブドラールス「そーなんだよなぁ、実は俺もちょっとそう思ってたり……。
だが、これも仕事だ、しょーがない。
この使命を果たせば、俺の月給もバーンと上がるんだ――
北海道ラーメン、気の毒だが根絶やしだっ!」

もはや仕事と割り切って、粛々と千歳での大暴れを開始するアブドラールス。
千歳の……いや、北海道のラーメン屋が危ない!
落合さん「仕事だなんだと言い訳をしながら、上層部(うえ)の命令にズルズルと従う……
そういう考え方が、この世の中の風通しを悪くするんですっ!」
ピグモン「はわわ、宙マン、なんとかしてなの〜」
宙マン「ああ、勿論だとも――宙マン・ファイト・ゴー!!」

颯爽・巨大化、我らのヒーロー。
さぁ行け宙マン、アブドラールスをやっつけろ!
宙マン「アブドラールス! 北のラーメンは、この私が守ってみせるぞ!」
アブドラールス「アブルルルぅ〜、行くぞ宙マン!」

開幕、巨大バトル!
矢継ぎ早やに宙マンが繰り出す連続パンチの打撃を、重量級ボディの弾力によって
ことごとく吸収し、無力化してしまうアブドラールス。
アブドラールス「アブルルルぅ〜、くらえっ!」

目から発射する破壊光線!
よろめいた宙マンを、更に巨大な爪の一撃で叩きのめす。
アブドラールス「くたばれぇ〜、宙マン!」
とどめの一撃を繰り出すアブドラールス。
だが宙マンはすかさず、その一閃をひらりとかわして大ジャンプ!
宙マン「エイヤぁぁぁーっ! 宙マン・ミラクル・キック!!」

脳天に痛撃を食らって、ふらふらになるアブドラールス。
宙マン「よし、とどめだ! 宙マン・エクシードフラッシュ!!」
アブドラールス「あ、あぶ、アブルルルゥ〜!!」
やったぞ宙マン、大勝利!
落合さん「お見事ですわっ、さすがはお殿様!」
ビーコン「さぁ、アニキ! 気持ちよく、今日も一仕事終えたところで……
あとはゆっくり、旨味なラーメンを味わうっスよ〜」
落合さん「あら? こちらのお店、豚骨ラーメンはメニューにないんですのねぇ」
宙マン「北海道っていう土地柄もあるからねぇ、それはまぁ仕方がないさ」
ビーコン「ヒヒヒ、落合さんはあの豚骨スープってやつの、
こってり白濁してるとこがお気に入りなんスよね?
だったら食後のデザートに、オイラのこってり白濁したザーm……」
げ し っ ! げ し っ !
落合さん「……それ以上言ったら八つ裂きですわよ、このエロ怪獣っ!」
ビーコン「ハンニャラ、ヒ〜っ……落合さんは、メイド界のドラゴリーっス〜」
宙マン「はっはっはっはっ」
心と体に元気をくれる、精魂こめたこの一杯。
御来道の折には、心行くまで召し上がれ!

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