忘れもしない1982年3月5日、貴方は何処で何をしていましたか?
ディスコでフィバっているようならば失格、TVの前に座っていれば(以下略)。

金曜日の夜七時半というゴールデンタイムに、東映が世に問うた
これまでにない新時代のスーパーヒーロー、その名は「
宇宙刑事ギャバン」!
ニヒルな眼が、クールな影が、そしてビッグなハートがセクシー。
あまりにもスタイリッシュ、かつ斬新なその雄姿は、本放送から25年の時を経た
現在もなお、私たちの心をしっかり捉えて離しません。
そんな鮮烈なるスーパーヒーロー、ぼくらのギャバンが――
2007年10月下旬に、メガハウスより「
ACTION WORKS」シリーズと銘打たれた
全高・約11センチのフル可動・アクションフィギュアとしてリリースされました。

特撮ファンとしましては、その存在は常に気にかかってはおりましたものの
趣味に対する予算配分の上で、ついつい後回しにしてしまっていた本アイテム。
遅ればせながら入手致しましたゆえ、今頃になってのご紹介です(苦笑)。
で、今日まで購入に二の足を踏んでいた理由は、と申しますと……
やはり2,310円(税込)という価格設定に比して、その塗装クオリティですとか
やけに首の短いプロポーションが醸し出す“なんだか微妙なチープトイ感”などの
諸々の要素が相まって、つい財布の紐も硬くなってしまった、という次第。
ですがこの度、実際に手にとって遊んでみましたところ――
いやぁ、ンな事ァ気にもなりませんでしたねぇ(爆笑)!
関節部の“渋み”の甘さや、派手なポージングをさせた際の設地性など
まだまだ若干「可動モノ」としてこなれていない部分も目につきますものの、
遊んでいる最中にパーツ類がポロポロ外れる、というようなストレスもなく
様々なアクションポーズを心地よく取らせることが出来る、ということ……
玩具としては、決しておろそかにしてはいけない「当たり前のこと」を
しっかりクリアしている、というその一点で、個人的にはかなり好印象の一品。
ましてそれが、大好きなギャバンの玩具ときた日には、ええっ(笑)!

劇中でも印象的だった、ギャバン独特のジャンプポーズなどもこの通り。
と言ったところで、ここらでそろそろ……(笑)。
「魔空空間に 引 き ず り こ め!!」

宇宙犯罪組織マクーのドン・ホラーは、魔空城の地軸転換装置によって
“魔空空間”という一種のブラックホールを作り出すことが出来る。
この魔空空間において、マクーの獣星人たちは“魔空エネルギー”を得て
地上での三倍のパワーを持つことが出来るのだ!
「行くぞっ!!」

ギャバン・アクション!
人々の愛を奪うマクーの卑劣さに、宇宙刑事の怒りが爆発する。
「ギャバン・パンチ!」
「シルバー・ビーム!」

次々に炸裂する華麗な技が、邪悪な獣星人たちを叩きのめしていく。
そして最後のとどめは、宇宙刑事たちの標準装備……
伝家の宝刀、レーザーブレード!
「くらえ! ギャバン・ダイナミック!!」
かくて宇宙刑事ギャバンの活躍により、またひとつマクーの野望が粉砕された。
魔空空間は消え去り、眩い陽光がギャバンの勝利を讃える――
「どんと来い、マクー!
この身に代えても、地球は必ず守り抜いてみせるっ!」
蒸着せよ! 宇宙刑事・ギャバン!
……というわけで、すっかり我を忘れてノリノリで遊びまくってしまった本玩具。
皆様のお手元にも、ぜひおひとつ、いかがでしょうか?

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