2011/3/20

めんどくさがりの人のために 1  
そもそも「放射能」ってなんなんだ、という話を少しずつ書きます。
なんせ、もう、最近、ニュースといえば、放射能、放射能、放射能。

原発の事故現場にはすごい「放射能」があるらしい。
そして、その「放射能」だらけの現場で、
自衛隊や消防の人たちは命がけで作業しているらしい。
原発が吹っ飛んだら、物凄い量の「放射能」が飛び散るらしく、
それはもう、ものすごく恐ろしい事らしい・・・・
ああ、なんて恐ろしいんだ、「放射能」。

でも、待てよ、そもそも、「放射能」、ってなんなんだ?
なんで「放射能」は怖いんだ?

なんだ、そんな事分かってるよ、という人は、この先を読む必要は全くありません。
そう言われると、なんかよくわかってないかも〜、と思う人は、
ちょっとしたHELPのつもりで読んでみてください。

ただし。
福田は理系の大学で専門知識を学んだ人間ではありません。
大筋間違ってはいない事は書ける、と思いますが、専門的に見ると「それは正しくない」という事を書く可能性はありますので、全部鵜呑みにはしないでくださいね。
最終的には、やっぱり自分で調べてください。
・・・って、最初っから、めんどくさがりの人のために、
っていうタイトルじゃダメじゃん、というハナシになってますがw

1、放射能って?

放射能というのは、一言で言えば、「放射線を出す能力」のことです。
実に、まんま、なんですが、そうなんだから仕方ない。運動能、とかと一緒ですね。

なので、例えば、あなたが使っている手帳とか消しゴムとかとか靴下とか爪切りとか布団とか、まあ、身の回りのたいていのものは「放射能」を持っていません。
そりゃそうだろ、「放射線」なんてモノを出すようなものが、身の回りにあるわけないじゃん、と思った人は、ちょっと残念。昔の夜光塗料なんかは、ごくごく微量ですが「放射線」を出していました。最近のは大丈夫ですけどね。

2、放射線って?

「放射能」は「放射線を出す能力」。了解。
じゃあ、その「放射線」ってなんなのでしょうか。これがキモ、ですよね。
理系の人間ですと、ここで正確を期すために、すげえカタい表現を使います。
っていうか、専門用語をどんどん出し始めます。
読んでる人間は、たいてい、そこで、イヤになる。
福田は文系なので、すっごくおおまかに書きます。
「放射線」というのは、「物質が壊れていくときに出る、粒や波」のことです。

「物質が壊れる」???どういうこと??
例えば、そのへんにあるものを金づちで叩いてぶっ壊すと「放射線」が出る?
マンガ表現でむかしよくあった、目から火花が飛び散る、ああいうのも「放射線」?

もちろん違います。モノをどんなに激しく叩き壊しても放射線は出ませんし、目から飛び散る火花は、まあ、だから、なんつーか、表現の手段です・・ってば。

「物質が壊れる」いう表現をもうちょっと正確に言いかえると、
「物質が崩壊する」という表現になります。
「物質が崩壊」。
ああ、またなんだかイヤな感じ・・ですが、ここはちょっとガマンしてください。
分かってしまえば、これが一番正確かつ簡単な表現なのが分かってもらえると思います。

3、物質って?

さて、そもそも、「物質」というのは、モノ。
言うまでもなく、そのへんにあまねく存在します。
逆に言います。空気も水も包丁もホコリも靴下も、全てのモノは「物質」です。
そしてこれら「物質」を細かく分けていくと、「分子」になります。
逆を言えば、空気は空気の分子、水は水の分子、包丁は、モノにもよりますが鉄の分子、から成り立っています。
そして、この分子を更に細かく分けていくと、「原子」になります。
「分子」は、「原子」が結合したもの。
例えば、水の「分子」は、「2個の水素原子と1個の酸素原子」が電気的に結合したものです。ああ、そういえば、そんな事習ったよねー、と思い出しました?

要するに、「モノ」の「根元的な要素」が原子です。(この考え方は昔昔、なんとギリシャ時代からありました。英語で「原子」は「アトム」ですが、これはギリシャ時代から受け継がれてきたコトバです)。根源的な要素、なので、別の表現では、元素、とも言います。

さて、このへんからが本題。
では、例えば、水の分子を形作っている水素原子と酸素原子は、何が違うんでしょうか?
福田裕彦と福山雅治は同じ人間だけど随分違うぞ、という感じで違うんでしょうか?
それとも、福田裕彦は電話機とはかなり違う、という感じ?
まあ、どっちかと言うと後者ですね。要するに、根本的な「構造」が違うのです。
では「原子」の構造、って、なんなのでしょう?

4、原子の構造:「核」

これも、なんとなーく聞き覚えがあると思うのですが、
どんな原子にもかならず「核」というものがあり、
それを取り巻く「電子」が存在します。
「核」と「電子」。これが原子の構造です。
どんな原子もこの構造を持っています。

では、原子の「核」について見てみましょう。
「核」を構成するのは、基本的に、陽子、という粒(粒子)。電気的にはプラスの性質を持っています。
この陽子が「核」の中にいくつ含まれているか、によって、それが「どんな原子であるか」が決まります。
いうなれば、陽子こそキモ中のキモの粒。
まさに「物質の大元」です。

例えば、水素は、この世で(これはもうそれこそ、全宇宙で、という意味で!)最も単純な原子で、その「核」は陽子がひとつ。それだけです。(これだと、水素原子は電気的にプラスの原子、になりそうですが、それを中和するマイナスの性質をもった「電子」も同数持っているので、電気的には「中性」です)。
酸素は、水素に比べるとずっと大きく、陽子を8つ持っています(電子も8つ)。

あ、ちなみに、「陽子」(ようし)は、ようし、と読んでる限りなんか実に物理学っぽいですが、いったん「ようこ」と読んでしまうと、結構楽しくなりますよ。特に、嫁や娘さんが陽子さんだった場合。
昔、佐野量子ちゃんのレコーディングをしてた時、どうしても量子、が、りょうし、としか読めなかった福田。これ、逆の事例ですが。もとい。


さて、原子の「核」には、殆どの場合、電気的に中性で陽子と同じ重さの「中性子」という粒子も含まれます。この「中性子」は、陽子と違って、存在しても、その原子がなんの原子であるか、を決定する要素にはなりません。
じゃあ、なんのために中性子は存在するのか、と言いますと、「核」の状態を安定させるため、なんだそうです。そう言われれば、「核」では同じ電気的性質をもった陽子同士がくっついてるんですから、そりゃあ元々結構ムチャな話で、そのために中性子が必要、って言われると、ああ、そうなんだろうなあっていう気がしますよね(結構無責任な言い方)。
この、中性子と陽子を合わせた原子の重さを「原子量」と言います
この言葉、すぐ後で出てくるので、覚えておいてくださいね。

核に含まれる陽子の数で、さまざまな元素には「原子番号」というナンバーがつけられています。これは実に単純明快で、水素は陽子が1つなので、「原子番号」1、酸素は陽子が8つなので「原子番号」8です。ちなみに、身近な元素をもうちょっと挙げてみますと、例えば炭素は、陽子が6つなので、「原子番号」6。鉄は、陽子が26なので、「原子番号」26です。

で、この「原子番号」の順に、つまり、この世に存在する原子を陽子の少ない順=原子核の重さの軽い順からずらーっとならべて表にしたのが、みなさんも一度は目にしたことのあるハズの「周期律表」ってヤツです。実はこれ、すげえ面白い表なんですけど(なんせ、この世に存在するすべての原子が軽い順に載ってるんですぜ!)、理科の授業で意味も分からず覚えさせられてトラウマになってる人も多いと思います。

5、すべての道は鉛に通ず

まあ、そのトラウマは置いておいて、原子番号が大きい方へ目を移して、82番に注目します。原子番号82は「鉛」。この原子くん、陽子と中性子を合わせた重さである「原子量」を見ると、実は207もあります。つまり、この鉛の原子核には、82この陽子と、207−82=125こもの中性子が含まれるということです。陽子8つ、中性子8つの酸素あたりからみると、なーんだかもうずいぶんパンパンに膨れ上がった原子核だなー、という感じがすると思いますが、実はホントにそのとおり。
自然界に存在する元素の中で、「鉛」は最も大きくかつ安定した、いうなれば「サイズとしてはギリなんだけど、超安定した原子核」を持った物質なのです。すごいぜ、
「鉛」。

では、「鉛」より原子核が大きくなるとどうなるのでしょうか。
はい、やっとたどり着きました(^-^)/
その原子核は自分の大きさと重さに耐えられなくなり、自壊を始めます。一時期の小錦関みたいな感じ?いやいや、もっとひどい。
なんせ「物質の大元である原子の核そのもの=存在そのもの」が壊れて行くんですから。
これがまさに「物質が崩壊する」という事で、その崩壊の過程で原子核が出すさまざまな粒子や波を「放射線」というのです。ちなみに、原子力爆弾や原子力発電で原料として使われているウラン(ウラニウム)、は、自然界に存在する最も巨大な原子核を持っています。そのあまりにもデカい原子核は、どんどん放射線を出しながら崩壊していき、何十億年もかけて、最終的には鉛になります。

つづく




2011/3/21  19:36

投稿者:mimi
続きが楽しみです。
もっと理科の授業を生活に生かせるようにきっちり勉強しておけば良かった。反省。。。周期律表引っ張り出して次のアップに備えて復習します!

2011/3/21  11:10

投稿者:爆じゅん
うわぁ・・・読むの止めよっかなw
・・・って、くじけそうになった時、
グッドタイミングで笑かしてくれる、福田さんの解説、好きですw

つづき、がんばって、、、、
ついて、、、行けるかなww(まだ不安w)

2011/3/21  10:57

投稿者:同じ苗字デス
一気に読ませるfukuda氏の筆力!!
そこには、うわべのテクニックではない、ひたすら「今、だいじなこと」を思うスピリッツを感じます。

それにしても、ウランと鉛に、そういうつながりがあるとは・・・
続きが待たれる!!

2011/3/21  8:53

投稿者:まりまり
コレ…擬人化した方がイイかなぁ〜って思い始めたら…赤でアドバイスww ワロタ

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