2007/5/25

富永まい監督 ロングインタビュー 05  インタビュー
F:さて、「ウール100%」は、どういう経緯で制作が決まったのでしょう?

T:まず、私が、2003年、個人的に「サンダンスNHK国際映像作家賞」http://www.nhk.or.jp/sun_asia/というのにシナリオを出品したんです。

F:サンダンスNHK国際映像作家賞、というのは、シナリオの賞なんですね?

T:そうです。で、この賞は、「もし私がこの賞をもらったら、これこれこういう風に予算を集めて、ちゃんと作品が作れます」、という事も同時に申告しなくちゃいけないんですが、その時は自分の在籍する会社である「ピラミッドフィルム」が幾ら予算を出して・・・みたいに勢いよく書きました(笑)。そしたら、受賞してしまいまして。

F:それまで長編のシナリオっていうのは書かれたことがあったんですか?

T:いえ、初めてです。

F:凄いなあ。でも、ほんと、いいですもんねえ、「ウール100%」のシナリオ。
実制作はクロックワークスさん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9ですよね?

T:クロックワークスさんは、私がサンダンスNHK国際映像作家賞した、というほんとうにそのポイントを評価してくださって、出資してくださいました。あとはもちろん、NHKからも予算をいただいてます。

F:僕がこの作品を見てまず驚いたのは、「インデペンデントのファンタジー映画」なのに、全然「チャチくない」ってことです。もちろん、ハリウッド映画なみに豪華!!という作品ではないけれど、非常にきちんと「作るべき世界」が構築されてる。見せるべきところが見せられている。美術もいいし、ポストプロダクションも素晴らしい。それは、もちろんセンスが素晴らしいからなんだけど、ある程度以上予算があったからなんですね。

T:もちろん潤沢にあったわけではないですし、HVで撮った映像をフィルムに落とし込む時、通常の「キネコ」というやり方ではこの作品のテーマである「赤」がうまく出ず、ワンフレームをフィルム一こまに焼いていく、という、非常にお金と手間のかかるやり方をしたために、宣伝予算が大きく削られました。でも、この手の作品としてそれは勘弁して、というような低い予算ではないと思います。

F:ほんとうに自由に撮られてるなあ、という気がする作品です。


↓つづく

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