2007/6/25

俺だってホントはイヤなんだよ  映画
「つまらない映画」を紹介するのは。
だって、この映画はつまらん!!と断言された映画をワザワザ見る人なんかいないワケで、という事は、俺は、自分が書いた文章を折角読んでくれた人と、結果的になんの感情の共有も出来ないって事だ。こんなにつまらんことはない。

それでも、この近来稀に見るダメダメ映画はちょっと放っておくワケにはいかん、と真剣に思うので、本気でケチョンケチョン(死語・・・)にけなす。その映画とは、去年劇場公開された「最終兵器彼女」。一応見ておくか、と思いDVDで見てしまったのだが・・・いやー、もうこれはヤバい。シナリオ、演出、役者、三拍子揃って全て最悪。3年くらい前の飯田譲二の「ドラゴンヘッド」と並ぶ・・いや、ヘタするとそれ以上にダメな「愚作」。見ている間じゅう、ここまでずっと「怒り心頭に発し」つづけた作品は稀。驚き。
原作は、ほわーっとした絵柄でファンの多い高橋しんのマンガ。自衛隊によって文字通りの「最終兵器」サイボーグに改造されてしまった普通の女子高生「ちせ」と、その彼氏のラブストーリー。実に全く持って、マンガ(もしくはアニメーション)でしか表現できない世界観の、誤解を恐れずに言えば、「究極にオタ的な感性に基づいて描かれた完璧なオタ向け作品」である。これを実写でやろうとした企画そのものがそもそもの間違い。百歩譲って「実写企画、アリ!」だとしても、優しく柔らかい少女が最悪最強の殺戮兵器に改造されている、という設定を実写でやるなら、徹底的なコメディか、逆にホラーにするしかないはず。それを大マジメな青春ドラマ(しかも、モロに「泣かせ系」の!!)として再構築しようとしたプロジェクトの根本が狂ってる。このプロデューサー無能。金を出したヤツらは、気前だけはいいが何も先の読めない能無し。金をドブに捨てる、とはまさにこのことだ。
さらに、須賀大観という監督が見事にダメ。まるで役者に演技をつけられておらず、それをムダなカット割りでごまかそうと四苦八苦する見苦しい編集がとにかく最悪。こんなものを2時間も見せるな。まあ、前田亜紀ちゃん演じる最終兵器「ちせ」の彼氏役の窪塚俊介(あの窪塚くんの弟)が完膚なきまでのミスキャストなので、監督としてはさぞや大変だったんだろう、と少しは同情するが、それでも、ここまで無意味なフレーミングとカット割が続く映画は見たことなし。で、シナリオがこれまたとてつもなくダメ。何がダメか、と言って、このシナリオが、国家権力によって肉体を喪失させられていく少女の恐怖感や絶望感を全く描かず、「最終兵器彼女」は結局「愛する人を守る」という美辞麗句の元に死んでいく、というきわめて上っ面のくっだらねえ物語しか描けていない点が、ほんとうに救いなくダメなのだ。このシナリオには「戦争」や「暴力」に関するいかなる思索のあとも伺えない。ふざけるな。福田はこのシナリオの生理感覚のなさ、感性のニブさ、思考力の貧困さ、は犯罪的だと思う。頭悪いのもいい加減にしろ。
世の中には優秀な人材がたくさんいる。なのに、よくもまあ、こんな「才能のない人間」を集めて、決して「ローバジェット」とは言えない作品を作ったもんだ。本気であきれ果てる。あ、でも一応、ひとつだけホメておきますが、CGは悪くないです。他があんまりヒドいので、CGが悪くないからなんなんだよ、としか思えないんですがw。

それにしても、こういうダメ映画を、ちゃんとダメだ、と評価する「評論家」や「場」っていうのが、もっともっと必要なんではなかろうか。配給会社や制作会社から金貰って映画を褒めるのを生業にしてる「評論家」は、とりあえず「評論家」という看板を下ろして欲しい。

2007/7/3  1:15

投稿者:同じ苗字デス
この記事のタイトルが、最高に素敵です(^_^)v

映画の話で、ちょっと書きたかったので、ここをお借りします。最近観たもので、かなり良かったと感じた作品:「クラッシュ」「39 刑法第三十九条」でした。(いずれもテレビで観たので、完璧な鑑賞ではありませんが)どちらも、人間心理の微妙さ、複雑さを巧みに描いてて、観始めたら止まらない面白さも持ち合わせていました。

NHK教育テレビ「課外授業 ようこそ先輩」で、近々、原一男監督が出演なさいます。チェックしようと思っています♪

私が「観てて真剣に腹が立った」作品で真っ先に浮かぶのは「スイングガールズ」(これまたテレビ)。先日、娘が「舞妓Haaaan!!!」を観てきて、絶賛しておりましたので、近々、観てこようと思ってます。

2007/6/26  2:15

投稿者:fukuda
>>どうにかならなかったのかなあ

どうにもならなかったんでしょうねえ・・・
どこかで誰かが、やめーーーっ!!!と叫ぶしかなかったんだけど、そういう勇気のある人間、というか、
責任感のある人間が誰もいなかったんだと。
結果、こういう醜悪なものしか残らない。この作品のCGスタッフのがんばりの報われなさを考えるとほんとうに悲しく切ないですね。そして、こんなクソのような作品が「メジャー映画」としてまかり通りうる、という、文化レベルの低さは、悲しいより切ないより、既に、恐ろしい。

2007/6/26  1:34

投稿者:さまよう男
福田さん、はじめまして。

この作品については、完全に同意、というか。
原作のファンだけに、映画のだめさ加減にくらくらしました。
映画館に行った人の意見を参考にして行かないで良かった、と、レンタルで観たときに深く思ったものですが、
とにかく、役者の下手さ、ミスマッチ、ストーリーのいい加減さ、近年まれにみる、だめ映画でしたね。
原作の良さをことごとく削ぎ落としたように思える。
どうにかならなかったのかなあ、これ。

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