2008/12/20

五十嵐公太 ロングインタビュー Introduction  インタビュー
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YF=福田裕彦 KI=五十嵐公太

都内某所。喫茶店。

YF:今日はお忙しいところありがとう。わざわざインタビューをお願いしたのは、
ほんと、「ONE*NESS」に感動しちゃったので・・・

KI:そう言っていただけるとほんと嬉しいですね。

YF:ほんとうに、面白かった。こういうスタイルの「ドラマーのDVD」って、世界でも他に例がないんじゃないかなあ・・・。いわゆる教則ビデオじゃ全然なくて、DVD用に撮り下ろした、いろんなミュージシャンとのセッションの記録と、「ドラマーのドラマーに対するインタビュー」をてんこ盛りに収録した2枚組、トータル尺が3時間以上!すごくユニークだよね。そもそも、ミュージシャンとしてのソロプロジェクトが、CDじゃなくて映像作品、っていう事の意図は?

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KI:ぼくはもともとドラムっていう楽器は基本的に、非常にパフォーマンス的でビジュアル面が重要な要素を占める楽器だと思っていて。日本太鼓とかでもそうですけど、録音された音だけではその演奏の全体像というか、本当のよさが全然伝わらないじゃないですか。「叩く姿」を見てはじめて感動する、というか。

YF:うんうん、確かに。打楽器は、まず目で見て同時に耳で聞いてなんぼ、ってところがある。だから本当は、ライブがベスト。

KI:そうですね。

YF:で、ライブの次には、映像作品であるほうがいい、と・・・実に理論的だね。
こういう「ソロの映像作品」は初めて作ったんですか?

KI:ちょうど10年前、1997年末に、エピックソニーから「ジュディマリのドラムの人」っていう、まあ当時ですからVHSの「ビデオ」を出してます。

YF:そのタイトルいいなー(笑)。

KI:僕の実家は川崎なんですが、JUDY AND MARYをやってた頃、実家の住所がいろんなところからバレてまして。で、ある時、家の前の道路が川崎の花火大会の会場に向かって歩いていく人でごったがえしてて、何気に歩いてる若い子たちが、実家の前を通り過ぎる時、「ほらほら、これがジュディマリのドラムの人の家!」みたいな事を言ってたのが聞こえたんです(笑)。なんか、頭来るじゃないですか、その言われかたって(笑)。

YF:(笑)「俺はジュディマリのドラムのひと」じゃねーよ!五十嵐公太だよ!って!(笑)

KI:そうそう!頭にきたからビデオのタイトルにしちゃった(笑)

YF:オモロい!売れたでしょー、これは。

KI:ジュディマリ全盛期でしたから、おかげさまで。でも、今は廃盤です。
なので、ちょうどそれから10年だったタイミングで新作を、という感じですね。

YF:なるほどー。いや、「ONE*NESS」はね、内容も素晴らしかったんだけど、個人的に一番感動したのは、とにかく、まず、これはいい意味で言うんだけど、五十嵐公太っていう人は、自分をちゃんと愛せてるなあっていうこと。そうでなければこういう作品は絶対に作れない。で、その自己への確信と愛情の上に立ってなお、自分って何なのか、ドラマーって何なのか、音楽って何なのかっていう事を、物凄く真面目に、誠実に考えてるのがひしひしと伝わってくる。凄いですよ。これ、俺みたいにブレまくってる人間には絶対マネ出来ない。

KI:そうですか?(笑)

YF:うん。それだけは自信持って言える。そんな事自信持って言うなって感じだけど(笑)。このDVD作るの、時間かかったでしょ。

KI:そうですねー、1年半かかりました。2006年の10月に最初の、当時僕がサポートしてたバンド「Edo—REPORT」とのセッションを撮影して・・・・最後がラッパーの仁井山(仁井山☆征弘)くんとやったストリートセッション。2007年の6月。そのあと延々編集やらなんやらで・・・発売は今年の5月です。

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YF:とにかく、どの部分も物凄く丁寧に作られてるよね。セッションパートのドラムの音がすごくいいのはまあ当然としても、カメラの台数だってこれ何カメあるの?っていう感じだし、編集も緻密。26人のドラマーに対するインタビューパートも、ひとりひとり、全部違うシチエーションで撮ってるでしょ。ある人はスタジオで、ある人は野外で・・みたいに。下世話な言い方だけど、すごくお金かかってるよね。

KI:製作体制としてはあくまでインディーズなので、スタッフのみなさんにはけっこうボランティア的な事を強いてしまった部分があるんですが・・・それでも途中で予算が尽きて、仁井山くんとのストリートセッションは撮影できないかも、っていう状態でしたね。
インタビューのパートでは、僕が子供の頃からずっと好きなドラマー、ジョニー吉長さんのインタビューが撮れないかも、みたいなことになりかけました(笑)。

YF:あぶなかったねー(笑)。しかし、インタビューの企画、なんで五十嵐公太がインタビュアーなんだ?っていうのがまた面白くて。普通だったら、インタビューされる立場っていうか「地位」なのに。

KI:実は、インタビューの企画は、今回のDVDの映像ディレクターの横井さんというかたのアイディアで。ぼくは最初はけっこう否定的だったんです。インタビュアーなんてもちろん経験もなかったし。興味もなかった。

YF:そうなんだ!その横井さんっていう方は・・

KI:もともとはプロドラマ−を目指していて、挫折。一転してTV業界、しかも「電波少年」などのバラエティー制作に関わってて、V-DRUMS購入を機にまたドラム魂が復活して・・・今は「ドラマージャパン」というWEBサイトを運営されてます。「ドラマー」という存在に関するメディアってリットーミュージックの「ドラムマガジン」しかないんですよ。もっと「ドラマー」という存在についての情報を世の中に発信したい、広げたいっていうのが、このDVDの目的のひとつなので、そのためにはインタビューもやろうということになりました。

YF:なるほど。納得した。

KI:ドラマーって、存在が地味・・・・というか、世の中の普通の人たちには、
「具体的にどんな風に演奏しているか」があんまり理解されていないですよね。

YF:そうだね。どれがスネアでどれがハイハット、とかいう事すらも、実は結構知られてない。なんか、座っていろんなもの叩いてるぞ、っていうは誰が見ても分かるんだけど(笑)。

KI:だからこのDVDは、もちろんドラムを勉強してる人たちにも向けて作ってはいるけれど、最大の目標は、ドラムの演奏、というのがどういうものなのか、ドラマーという存在がどんな存在なのかを殆ど知らない人たちに見てもらって、ドラマーという存在自体を「底上げ」したい、というか。

YF:それはめちゃくちゃ成功してると思う。だって、このDVD見たら「ドラマー」がなんなのか、なにをしてるのか、が分かるだけじゃなくて、間違いなくみんな「ドラマー」っていう人種を見直すっていうか・・それどころか「ミュージシャン」っていう人種そのものを見直すんじゃないかな(笑)。なんかチャラチャラしたヤツらだと思ってたら、すげー真面目じゃん!って。

KI:チャラチャラした、っていうのは、確かによく言われますよね(笑)。

YF:でしょ(笑)。だいたいにおいて、我々はチャラチャラしてる、って思われてて、まあ、ある側面では事実チャラいんだけど(笑)、最近は、例のTKくんが追い討ちをかけてくれちゃったから、ミュージシャン、改めて相当イメージダウンしたと思うんだよ。TKくらい有名になっても、なんだ、根本的にはやっぱりすげえテキトーなんじゃないの、みたいな。でもこのDVDを見れば、とりあえず、ミュージシャンって基本は全然TKくんみたいな人種じゃないんだ、っていう事がめちゃくちゃよく分かってもらえるハズ。プロのドラマー26人が26人、みんな「自分がドラマーである事」に対してとにかく物凄く真面目で、でも、それぞれ全然違うこというのがまたメチャクチャ面白い(笑)。個人的には末吉(ファンキー末吉)と、トシオ:註1:(Soul toul)のインタビューが、知り合いだって事もあってすごく楽しめた。あと、つのださん(つのだ☆ひろ)ね。つのださんには、昔、よくオカルト話聞かされた:註2:んだけど、このDVDではすげえいいこと言ってるよね。思わず感動してしまった。

KI:実際にはひとり1時間半くらい撮影してるんですよ。そのうちのほんの数分、ここがいちばんその人らしい、というところを使ってます。

YF:なるほど、贅沢、というか、大変な労作だねえ・・・それにしてもどのインタビューも和気藹々としてる。公太くん、友達多いよね(笑)

KI:(笑)それは確かにそうなんですが・・かねがね思ってることなんですけど、ドラマー同士って基本、仲がいいんですよ。で、集まるのが好き。

YF:へえ、そうなんだ!

KI:そうなんですよ。つい先日も、元ミッシェルガン・エレファントのクハラカズユキくんが主催した「ドラマー飲み会」があって。誘われて行ってみたら、下高井戸の普通の居酒屋さんに、ドラマーが50人も集まってた。

YF:ごじゅうにん!?(笑)

KI:(笑)そう、50人。全部ドラマー。僕もビックリしました。なんかみんな、楽しそうに普通に酒飲んでるだけなんだけど。僕も実は明日、そういう飲み会の主催者をやります(笑)。<<<<

つづく!!

註1:Soul toul氏の本名。
註2:つのだ☆ひろ氏は、漫画家つのだじろう氏の兄弟で、霊感が強い(ほんとう)

2008/12/21  22:56

投稿者:まりまり@携帯
わぁ〜お(*^_^*)
ジョニー吉長さんなんて、 お懐かしいやw
「ジョニルチャ」ww
以来ですわぁ〜


ドラマーだらけwのDVD
なんだか、しゅてきだわぁ〜(^_^)v

2008/12/21  9:27

投稿者:爆じゅん
>どれがスネアでどれがハイハット、とかいう事すらも、実は結構知られてない。
てへへ・・・w タイヘン形になった福田さん、思いだしちゃった(苦笑)

つのだ☆ひろさんが霊感が強い話ははじめて聞きますた♪w

ドラムは、音だけ聞いてるより、演奏する姿見てる方が格段に興奮しますっ!!!
早く見たい気持ちでうずうずしてるんですけどw、
待ちますんでなるべく早くお願いしますです!!!w

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