2009/3/9

3/1 その2  ゆうばりファンタ
こうして、あっという間に今年のゆうばりファンタも閉会式。

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コンペティション部門のグランプリは「SR サイタマノラッパー」。福田は見ていないが、埼玉の町でラッパーを目指す若者たちの群像劇。監督の入江悠氏(写真右端)はこれまでもゆうばりのコンペで二度の受賞歴のある実力派。機会があれば是非観て見たい作品。ちなみに、写真左端はコンペ部門の審査員で、「愛のむきだし」の主要キャストの渡辺真起子さん。入江監督のすぐ左隣が審査委員長の高橋伴明監督(照明で真っ白になっちゃってますが)。

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表彰式の後は全員のラインナップ。

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ナ・ホンジン監督、ピンクパンサー、アレックス、そしてちょっと離れて顔半分だけの井口監督、というレアな(だけで別にそんなに価値はない)画w。

という感じで閉会式は終了したが、実際には映画祭はまだまだ終わらない。
閉会式後、同じ会場で、ゆうばりファンタと提携している韓国のプチョン国際ファンタスティック映画祭に出品された3本の韓国映画が上映された。

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まずは、1979年制作の、当時の韓国アクション映画を代表する作品(らしい)「悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ」。なんてカッコいいタイトル!!幼い頃、満州で日本兵に父親を惨殺された少年と少女が成長して日本に渡り、かつての日本兵たちに復讐していく、というダークなリベンジもの。一応舞台は日本という事になっているが、撮影は全て韓国、何故か全員ヤクザや悪徳商人として成功している旧日本兵たちも韓国人が演じている(なのでセリフは全部韓国語)。ヒロインがヘビ使いだったり、ネズミを吹き矢で狩って食って苦境を生き延びたり、ヒロインと何歳かしか年が違わないはずの盲目の主人公がすげえオジさんだったり(でもこの人こそ、韓国映画史において初の「アクション俳優」と呼ばれ、この映画の監督でもある故・パク・ノシク氏なので仕方がない!)、で、そのオジさんがヒロインと弓矢を素手で受ける特訓(無茶)をしたり、ヤクザの子分たちが日常的に風呂上りっぽい浴衣を着ていたり(しかも帯の位置が異常!)、と、思いもかけない爆笑ポイント満載のカルト作品。今回のゆうばりでトルコの「セムン」と並び、見てすげえ得した感のある映画だった。しかし、この映画のプリミティブさ(はっきり言って、演出も演技もシナリオも、とても1979年の映画とは思えない。少なくとも、60年代前半くらい雰囲気)と、現在の韓国映画の洗練度を比較すると、その「成長ぶり」は本当に驚異的、としかいいようがない。
☆☆☆★★

このあと、「チェイサー」のナ・ホンジン監督が、かつてプチョン映画祭に出品した短編「汗」を上映。さまざまな「汗」をモノクロームのシャープな映像で見せるイメージフィルム的作品だが、その完成度はすでに圧倒的。この男、ホントに何者?

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そして、最後に上映されたのが、「タチマワ・リー 悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ」。 「クライング・フィスト」「シティ・オブ・バイオレンス」などの強烈アクション映画の監督として活躍する若手監督リュ・スンワンがパク・ノシク監督作に捧げたアクションコメディ。日中戦争の時代を舞台に、超腕利きのスパイ「タチマワ・リー」(日本語の「立ちまわり」に引っ掛けたダジャレ)の活躍を描いた大作で、「こまわりくん」にソックリ(ほんとにソックリ!!)な主人公が、とにかく徹底的な二枚目として振舞う、というギャグ設定をバックボーンに、サービス満点、スケールも大きく演出も派手、撮影も素晴らしいアクションシーンがこれでもか展開する・・・・のだが、映画とはかくもオソロしい!なんと、あんまり面白くないのである。ギャグの殆どがクドすぎて素直に笑えない、というのが最大の要因。日本と韓国の笑いの質の差?とも思ったが、この映画、本家韓国でも興行的には大失敗に終わったそうなので、あながちそうとも言えない。過剰なサービス精神が全て裏目に出てしまった非常に気の毒な例、として記憶に留めたい作品である。それにしても、主人公の完膚なきまでのこまわりくんぶりは驚異的なので、日本の映画クリエーターは、絶対に彼を主役にして「中春 こまわりくん」を撮るべきだと思われます。
☆☆☆

二作品の上映が全て終了するとすでに10時過ぎ。同じ会場で映画を見ていた井口監督たちと飲み会になり、1件目で焼酎のボトルを空け、2件目でグラスになみなみとつがれたジンロック2杯を飲み、午前5時すぎ、完全にブラックアウト。気がついたら朝8時でした。

2009/3/13  1:43

投稿者:同じ苗字デス
「1度は見るべき、でも繰り返してまでは見なくてもいい」作品、沢山ありますよね。でも、「やわらかい手」は「何回でも見てしまう」作品だなあ〜・・・と。
どのシーンも食いつきます。映像、台詞、俳優の演技etc...。淡々とした画、シンプルな台詞なのに、いろんな心情をあぶり出す監督の手腕はすごい!
主演の女優さん(スミマセン、名前ど忘れ・・・マリエル・・・)最高でした。若い頃シンガーとして、すごい魅力のあった方だったとか・・・わかる気がする。

2009/3/12  12:41

投稿者:fukuda
>>「やわらかい手」見ました。いやあ〜絶品でした☆

でしょー(^-^)/
あんな見事な映画は滅多にないっす。

2009/3/12  0:02

投稿者:同じ苗字デス
そうですよね、審査委員も審査委員長も、固定はされませんよね(^_^;)映画祭だもん・・・と言いつつ、ふと「アカデミー賞はアカデミー会員が選ぶんだっけ?会員って同じメンバーなのかな」と考えちゃいました。また調べてみよっと(選出方法とか・・・)。

高橋監督は、テレビドラマも多く手がけておられますよね。ぐーっと惹きつけられて見てしまった作品が、クレジットを確認すると、高橋監督作品だった・・・ということ、たまにあります。
先日「やわらかい手」見ました。いやあ〜絶品でした☆

2009/3/11  10:56

投稿者:fukuda
>>この方が、ゆうばりファンタの審査委員長なのか・・・

ちなみに、審査委員も審査委員長も毎年変わりますw
福田は高橋伴明監督の作品はなぜかほとんど見ていない(たまにそういう監督っているんだよね・・気になってるのに作品を見たことがない監督)ので、全然お話とかしませんでしたが、非常に骨太の作品を撮る名監督として評価の高い方です。

2009/3/11  1:29

投稿者:同じ苗字デス
高橋伴明監督、と言えば、1か月以上前に「禅-ZEN-」を観て来ました。骨のある佳品でした!
この方が、ゆうばりファンタの審査委員長なのか・・・
何か、わかる気がする(^_^)

2009/3/10  21:29

投稿者:爆じゅん
あのー、ちょっと気になったですが・・・
上から2番目のオサシン・・・
市民会館のスクリーンはめちゃくちゃ大きかったハズですよね・・・
映画を観る時はでっかいのが降りて来たんならいいけど・・・

2009/3/10  8:25

投稿者:爆じゅん
何ヶ所で上映されてるから、見たい映画全部観るのって大変でしょうね〜
なんか春のオリエンテーリングでどの講義とるか悩む大学生の姿思い浮かべちゃうw
とりあえず、どうしても観たい映画をチェックして、食事&睡眠の時間を確保したら、あとは隙間を埋めるようにその時観れる映画を選ぶって感じでしょうか〜?

ピンクパンサーとアレックス、お腹いっぱいなのかな?w そ
ご飯が直ぐとなりにいるのに、2頭ともめずらしいベジタリアン?w(なんちて:^^;)

>韓国のプチョン国際ファンタスティック映画祭
はじめて聞きました〜
そう言えば、シッチェス・カタロニア祭も、ギララで初めて知ったし〜
カンヌとかアカデミーとかは報道とかされるから映画に詳しくない人間でも知られてるけど、世界中にはほんとにいろんな映画祭りがあるんですね!
国際的な映画祭もいいけど、その国の映画祭とかだと、更に濃いその国独自の指向とか(変換したら「思考」って出たけど、思考も・・・)分かるかも。
注目すると面白いよー、というような映画祭があれば、機会見つけて教えてくださいませ〜

「タチマワ・リー」は、やっぱり「立ちまわり」に引っ掛けたダジャレだったんですねw

>しかも帯の位置が異常!
ど、どう異常!?

>過剰なサービス精神が全て裏目に出てしまった非常に気の毒な例
なんか、切ない〜(^^;

今年も楽しいゆうばりだったんですね!
レポ、ありがとうございました〜!
映画館で観たい映画、気にとめて機会見つけて見たい映画、何本かありました〜♪
ありがとうございます〜!!

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