2007/4/10

わずかだけれど大きく変わる  ラブフルート

 0.3mmで変わるラブフルートの音色。プレートの厚みの違いについて書いた内容に興味をもたれてオプションのプレートを使われた方が感想を伝えてくださいました。表現の仕方は、さまざまです。シャープとソフト。外向的と内向的。強さと優しさ。明るさと静けさ。二つのプレートを比較すると、こうした印象が残るようです。

 これをノンプレートにするとさらに別の感触が生まれます。一本のフルートから多様な音のイメージが生まれてきます。さらにバードの歌口周辺の形状によっての変化もあります。もちろんバードとプレートのポジショニングによる変化もあります。

 これらに加えて本体の樹種による振動の伝達率と振幅の違い。息によるアプローチの違い。樹木の持つ、湿度や温度に対する変化の度合いも違いを生み出します。ですからこのフルートを手にされた方が、まるで生きているみたいと感じられるのは自然なことかもしれません。

  ラブフルートが、その時間、その瞬間にどんなメッセージを届けてくれるのか。それを感じ、聞き取る心が伴うとき次の旅路を感じ取る気づきがあるように思います。

 これがこのフルートの音色だと思って吹き続ける..。ところがほんの少し厚みの違うプレートで吹いてみたら、違った響きが生まれてくる。わずかな変化ですが、フルートの体内を吹き抜ける息も、吹き込む息もすべて変化します。大げさに感じるかもしれませんが、プレート一枚で明らかに心の状態が変化し始めます。

 一枚のプレートを通してマイフルートが自分を形成していくという視点から考えてみることも興味深いものです。それと同時に、自分自身の心のポジションを微妙に変えることで人生に新しい風が吹き込み始めるとも言えそうです。

 長く思い続けてきた自己認識が変わり始めるとき、この世界も人生の意味も大きく変化し始めるのだと思います。あらゆる事象を認識しているのは自分自身ですから、たとえわずかでも自分が変わるとしたら大きな変化が生まれることでしょう。その大切なポイントは、一つのことに純粋に関わることではないかと思います。作為性や目的意識、価値や意義といった視点を忘れて、単純に一つのことをし続ける。そうした場や時間の中に人生の秘密が隠されているような気がします。

 これまで使い続けてきた人生のプレート。馴染みながらも気がかりだった自分自身の問題と向き合い、自分の心に欺瞞や無理のない響きとはどんなものなのか...。旅の途上の友たちに感謝しながら、新しい息を吹き込んでみようと思う春が来ています。

 30分もいたら全身が凍え、指が動かなくなる公園トンネルでのレッスン。今年になって3度足を運びました。自分の心が何を求め、何を喜び、どこに向かっているのかを静かに思う時間になりました...
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