2007/12/11

石のささやき・木の響き  雑感

 明日から始まる彫刻展。週末二日間、6回のラブフルートとのコラボレーションのために準備をしています。今まではテーブルの上に大理石のかけらを置いて、石とのイメージの繋がりに集中していましたが、今日は様々な作品の搬入のためにギャラリーに向かいました。

 空っぽのギャラリーは広々と感じられましたが、作品が運び込まれるごとに空間は変化し始めました。今までは、彫刻といえば作品を眺めるだけでしたが、今回は汗をかきながら作業に手を添えることになりました。

 とにかく重たい..。何故こんなに重たいのだろう...。不思議な感覚でした。石という存在そのものと向き合うときに最初に感じるのは重さと硬さと冷たさでした。一人で持てる作品は、数個しかありません。冬の搬入はとりわけ石が冷たい..。

 なぜ、こんな石を削ったり磨いたりするのだろう...。そんなことを時折考えながらの時間でした。重たくて硬い石が美しさと繋がり、人の心を惹きつける不思議に出会ったような気がします。

 重たくて硬い純白の大理石が、柔らかく、暖かく、優しく、さらに力強さを放ち、空間を満たし始める。その石たちは紛れもなく、人の心から生まれてきたのです...。

 わずかな時間でしたが、その空間の中でラブフルートを吹いて見ました。一瞬ですが、彼女の思いと根気の要る作業から生まれてきた白い石たちが、宙を舞ったように感じました。

 自分は、そんな石たちとの空間で重さもなく目に見えない木の響きと一緒に過ごせるのです。そそくさと一瞥して通り過ぎたり、精々数分眺めて立ち去るのではなく、しばらくゆっくりと一緒に過ごしてみてほしいな..という思いがありましたので、その思いが今回のコラボレーションに繋がったように思います。

 それは単に石のオブジェを見る時間ではなく、石という存在、石に触れた人の心が生み出した形象が自分たちの心に語りかけている不思議な囁きを聴く空間に佇む時間になるかと思います。

 石のささやきが木の笛の響きと繋がる空間。木の響きが石に浸透し、古くて新しいメッセージを生み出す空間。それぞれが自分自身の心と出会う空間になるのかもしれません。
0



2007/12/12  9:07

投稿者:naocoon

ものすごく楽しみになりました。16日は何が何でも行こうと思っています。双子はお留守番です。たっぷり石の空感に頭の先までゆっくり浸って、エネルギーをもらいたいと思っています。贅沢にも私だけの時間を満喫します!SHOさんのフルートにもまた心を揺さぶられるでしょうね。怖い(?)ですが、自分の心のままに聴きたいです。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ