2008/2/1

なにかに触れる  ラブフルート

 ラブフルートに出会ってしまいました..突然そんなメールが届きました。いったいどういう意味だろうと思いつつも返事を書きました。お会いしてお話を伺えば謎が解けると思ったからです。返信して間もなく、これから伺いたいと..それでお会いすることになりました。

 最終的にカラマツの中くらいのフルートと旅をすることになりました。既に8割程度手がけていたカラマツフルートがあったのですが、お話を伺い、手がけていたものをやめて新たに作ることにしました。オリジナルスケールということでしたので、接合段階で保管してあった新しいカラマツを取り出し、ナチュラル仕上げに..。
 
 他の注文フルートが待っているのに、何故かこのフルートのことが気になり、促されるように手をかけ始めました。まるでカラマツフルートが用意されていた音の流れに向かっているように歌い始め、半日後に音の並びが決まりました。

 最終確認のために息を通そうとした時、フルートを求めておられる方の状況や思いがふと浮かんできました。出来るだけ早くお渡ししなければ..そんな思いが駆け巡りました。

 試し吹きしているとき、ある一つの音色が響き始めた途端涙が溢れ出て止まらなくなりました。こんなことは初めてのことで、いったい何が起こっているのだろうと困惑しました。以前、シウリザクラを試し吹きしているときに、ふと涙が流れたことはありましたが、今回のように溢れ出して止まらなかったのは初めてでした。その方の心の思いがカラマツの響きと一つになって伝わってきたのかもしれません。それと同時に、深い悲しみや、密かな決意が過去の自分と一気に繋がったのかもしれません。

 自分の中の未知の部分。出会う人たちの誰も触れることのない心の部分。そこに触れるのは、人ではなく風の声、鳥たちの歌、川の流れ、波の音、そして微かな笛の音なのかもしれません。

 人は語りたがり、説明したがり、意味付けようとしたがる...。

 そのどれも、心には届かない...。多分、愛を伝え、教えようとするから...。

 言葉にならない思いを与えられた愛の笛で伝えることを学んだ人の真意を受け取る。その小さな扉がほんの少し光を注いでくれたような経験でした...。
0



2008/2/4  7:40

投稿者:SHO

立野 ”ブン” 博一さん
お元気ですか?
それは普遍的なものにつながる瞬間という感覚でもあるのでしょうね...

2008/2/1  23:47

投稿者:立野 ”ブン” 博一

あああ……。

これは、ひととの出会いの内に息づく、

「愛」の瞬間のこと、

ではないでしょうか……。

http://www.unfold.jp/

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ