2010/4/23
音と光と色と形 雑感
小さなスペースに楽しみにしていたステンドが組み込まれました。5面にステンドグラス、2面に窓ガラス、一面が入り口、合わせて8面。閉ざされた空間なのに、光の動きを生き生きと感じます。移ろいゆく光の美しさ。それは時の流れとともに次々と変化し続け、片時もとどまることなくそれぞれの個性豊かな輝きを見せてくれます。
これは音の響きが光をまとって自在に戯れているのだ...。光が音をいざない、ともに喜び踊りながら、私たちの心を包み込み歓喜で満たしてくれる瞬間なのだ..。
自らの人生に待ち受けていた、思いがけない悲しみや痛み、恐れや驚き、言葉にならない虚しさや口惜しさ、笑い声や怒りに満ちた叫び、孤独や苦々しさも一つに溶け合って全身を包み込み昇華させる瞬間に似ているような気がする..。
音、響きをテーマに取り組んだステンド作家石戸谷氏。その深い洞察と感性が凝縮されて現れたメインステンドは、優しい輝きの中に音楽の本質を浮かび上がらせるシンプルで限りない広がりへと引き込んでくれます。それは透明なステンドであればこそ表現できたのだと思います。
ガラスはなぜ光を透過するのか..。そんなことを漠然と考え続けてきましたが、その秘密の一つを垣間見たような気がします。
そのステンドは、音を奏で響きがスペースに満ち始めると同時に、生き生きと輝き始めました。これは初めて味わう感動、驚きであり、音の本質が光の絵画と共に心をより深遠な世界へいざなってくれる瞬間でした。彼とのコラボレーションは何度か模索してきましたが、どうやらこの時に繋がっていたようです。
3種のデザインは響きの持つ本質を見事に表現しています。響きとはこういう形をしていたのか...。音が造形の中に溶け込み、造形が響きを生み出す。その循環は、やがて一つのことなのだと知る時が来るのでしょう。それは巡りゆき、変化し続ける光と風、心の揺らぎとともに辿り着く世界のような気がします。
写真では表現しつくせませんが、新たに加わったステンドの写真を掲載してみます。

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これは音の響きが光をまとって自在に戯れているのだ...。光が音をいざない、ともに喜び踊りながら、私たちの心を包み込み歓喜で満たしてくれる瞬間なのだ..。
自らの人生に待ち受けていた、思いがけない悲しみや痛み、恐れや驚き、言葉にならない虚しさや口惜しさ、笑い声や怒りに満ちた叫び、孤独や苦々しさも一つに溶け合って全身を包み込み昇華させる瞬間に似ているような気がする..。
音、響きをテーマに取り組んだステンド作家石戸谷氏。その深い洞察と感性が凝縮されて現れたメインステンドは、優しい輝きの中に音楽の本質を浮かび上がらせるシンプルで限りない広がりへと引き込んでくれます。それは透明なステンドであればこそ表現できたのだと思います。
ガラスはなぜ光を透過するのか..。そんなことを漠然と考え続けてきましたが、その秘密の一つを垣間見たような気がします。
そのステンドは、音を奏で響きがスペースに満ち始めると同時に、生き生きと輝き始めました。これは初めて味わう感動、驚きであり、音の本質が光の絵画と共に心をより深遠な世界へいざなってくれる瞬間でした。彼とのコラボレーションは何度か模索してきましたが、どうやらこの時に繋がっていたようです。
3種のデザインは響きの持つ本質を見事に表現しています。響きとはこういう形をしていたのか...。音が造形の中に溶け込み、造形が響きを生み出す。その循環は、やがて一つのことなのだと知る時が来るのでしょう。それは巡りゆき、変化し続ける光と風、心の揺らぎとともに辿り着く世界のような気がします。
写真では表現しつくせませんが、新たに加わったステンドの写真を掲載してみます。


2010/4/23 11:57
投稿者:ken
http://blog.livedoor.jp/dulciman/