2006/1/31

短歌に記号譜  ラブフルート

 以前徒然笛日記で紹介したラブフルート姉妹。この2月でレッスン開始から丸一年になります。今では、バードを結ぶ手つきも、笛の構えも、指の動きも、見事に成長しています。継続することの大切さをしみじみと感じます。

 この一年の出来事で印象に残ったのは、一年かかって、力まず自然な状態で音を生み出すことを知り始めた妹さんのことです。これは当然のことのようですが、少なからず人前で音を出してみようとすると、無意識に緊張してしまうものです。その緊張が少し取れ始めたのです。頑張って、一生懸命という姿が、落ち着いた穏やかな姿に変わり始めています..大切な土台が出来始めているのです。

 次は、お姉さんの事です。何にもわからないし、出来ないから、さぞご迷惑でしょうと言いつつ、丸一年です。しかも、格別課題を出したわけでもないのに、ある日、ご自分で記号譜を書いてこられたのです。これには驚きました。かつて初めて習って詠んだ短歌を思い出して、それに笛の音を合わせてみたというのです。

 これは本当に嬉しい出来事でした。意外な喜びでした。誰に言われるのでもなく、自ら思い立って、ひとつひとつ指を塞いで音を確かめながら、書き上げたのです。私もその記号譜を吹かせてもらいました。その音の流れには、落ち着いた、静けさの中に秘められた心の思いが強く伝わってきました。

 時折、フルートのレッスンの中で話すことのひとつを書いてみます。
いつか、近所を散歩していたら、どこからともなくラブフルートの音色が聞こえてくる。それは耳慣れた知られた曲ではないけれど、何故か心が惹かれ、安らぎを感じる..。ああ、またこの辺りを通ったときに、あの笛の音の流れに耳を傾けてみたいな..と。

 そんな時が来るのを楽しみに、レッスンしているのですよ..と。
それを予感させるような出来事でした。その音色は、道端で見つけた可憐な花のように、心を慰め、励まし、喜びを伝えてくれる..。

 あの人の、あの笛の音を聴きたくなった..思い切って訪ねてみようか..。そんな繋がりが、どこかに生まれるかもしれない。お茶を楽しんだり、大好きなお菓子を食べたり、素敵なお土産を持っていくように、それぞれのラブフルート音色が心を繋いでくれるかも知れません。

 思い出の短歌の記号譜。大好きな花の歌の記号譜。大切な人を思う記号譜。嬉しい心の歌の記号譜。白丸と黒丸だけの記号から生まれる音色の楽しみ。今のところ最高齢のラブフルートお姉さんが、伝えてくれました!
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