2012/10/7

自分の軸が明確になる…  ラブフルート

東京神楽坂の小さな丘の展示会、コンサート、ワークショップ、アロマとのコラボ、路上ライブ盛りだくさんの神楽坂滞在期間が終わりました。

ラブフルートと触れ合うために来てくださった方は予想以上に多かったように思います。なんの知名度もない木の笛と作家のためにわざわざ足を運んで下さる事自体が驚きでした。

いつものことですが、東京に入ると人の多さが印象に残ります。誰にも会わずに過ごす日などありえない。そんな大都会は平日の真夜中にたくさんの人が、街中で飲み食いしていました。

僕はほとんどの時間を工房作業ですごし、月2回のレッスンと忘れた頃にラブフルートに関心を寄せて訪ねてくださる方とお会いしたり 、たまあにやってくる演奏のオファーにお応えしています。実に静かなものです。

そんな僕が東京のど真ん中で、手作りのラブフルートを並べて、ご希望があれば音色をお届けするという機会を与えられたわけです。そこにどれだけの人口があったとしても 、ラブフルートとの出会いを経験される方はわずかです。さらにご自分で手にして吹かれる方はさらに限られています。

展示会会期中に、「売ろうとしているのではなく、買わないようにしているんじゃない?」と言われました。そう感じさせる要素があったのだと思います。時間をかけて手作りしたラブフルートがあっさりとお金と入れ替わってしまう事が苦手なのかもしれません。十分に吟味し納得した上で手にして欲しいという思いが、売れないようにしているという印象になっているのでしょう。

人との出会いから生まれてくるラブフルートという流れの中で製作してきましたので、売れれば良いという視点がなかったのだと思います。お金の必要性も大切さも十分理解しているつもりですが、受け取るお金の質を出来るだけ大切にしたいと思っています。それはKOCOMATSUの空間を支える姿勢とも繋がっています。

いつものことですが、お会いした方々から学び感じることがたくさんあります。会期の最初の方に来られた方が、最終日に再び駆けつけて一本のシウリザクラのラブフルートを手にされました。30センチに満たない小さなラブフルートに確かめるように息を吹き込まれてから、このラブフルートをくださいと言われました。

「この笛を吹いていると、自分の軸がはっきりとするんです。」と口にされました。必死で仕事を終わらせて来たんですとも話しておられました 。最終日は早めに撤収して荷造りし、飛行機に間に合わせることにしていたのですが、台風直撃で欠航になりました。天候もまた、絶妙のタイミングで僕たちの旅を支えていることを感じるできごとでもありました。

いい出会いが生まれたな…と感じました。いのちの根源的状態である呼吸が木と触れ合いバイブレーションを起こすとき、自分自身が響そのものになり自在に天空を駆け巡る。自分を取り囲む一切のものが霧散し、存在そのものを喜び楽しむ。新しい仲間が現れた…そんな風を感じる最終日でした。
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