2006/4/29

小さくて大きい人  ラブフルート

 「デウス・ウザーラ」黒澤明監督の映画の題名です。ラブフルート仲間のご夫人からこの映画の題名を知らされたのは一年近く前だったかと思います。それがつい最近ビデオショップで見つかり、早速見てみました。

 なぜ、これが黒澤映画なのかやや困惑させられましたが、内容を振り返ると、なるほど黒澤映画だな..と納得でした。単純といえば、あまりに単純なストーリーなのですが、何故か深く印象に残るものとなりました。

 これは映画関連のコミュニティーに書き込むほうが妥当なのかもしれませんが、日常生活の中にこういう映画がやってくることの不思議さ、新鮮さをお伝えするのも楽しくて良いかなと..

 このことと、最近嫁入りが多くなってきた「もっともっと短いラブフルート」のことが、何処かで繋がっているような感覚があるのです。このフルートに関しては、ホームページの「レイバンの独り言・音色考察その6」で、別の角度から書き込みましたので、あわせてお読みいただければ理解が深まるかと思っています。

 それは気軽に持ち歩ける本格的な音色のラブフルートとして嫁ぎ始めています。細身のものから、中肉中背、そしてやや太め、長めと個性的なスタイルをしていますが、長くても30cm。短いものは20cmていどです。

 先日、札幌のパーキングナインという所でレッスンを開いたのですが、その時この「もっともっと短いラブフルート」で参加された方がおられました。そしてそのすぐお隣に、長〜いナチュラル仕上げをお持ちの方が座られました。

 一巡り音を出したときのことです「あの短い笛と、長い笛がおんなじような音だった。どうしてなのかしら」と口にされた方がおられました。確かにそうなのです。太くて、長くて、70cmなければあの低くて心にしみる音色が出せない。持ち歩きが大変だし、価格も安くない..と思われてる方も少なくありませんでしたから、これは画期的な笛だということなるわけです。

 もちろん音の高さだけ同じでも、それで十分とは言えません。実は、このラブフルートに息を吹き込むと、なんとも不思議な感覚がやってくるのです。身体の内側に音がめぐってくる、或いは音が身体全体を包み込むような感覚になるのです。

 樹木と自分の呼吸が混ざり合って生み出される世界が、直ぐそばまで来てくれているな〜と。それが仰々しくない姿で、そばにいてくれるのが心地よいのです。

 もっともらしい姿をしていると、どことなく近寄りがたいものですが、これなら自分にもできそうだなと思えるし、実際やってみても難しい感じはしない。しかも決められた音階ではないので、自分で好きなように楽しめる。ちゃんとした呼吸が身に付けば、十分立派な声で歌ってくれるのです。

 私がラブフルートを作り、それを吹き、一緒に過ごす時間を持ちながら思っている事のひとつは、一人一人が自分が自分として生きていることの豊かさや喜びに触れて生きるということです。そのために出来ることがあればいいなと思っている中で生まれてきた可愛い子供たち。デウス・ウザーラ式に言えば「小さくて大きな人」ということになるのかもしれません。

 このラブフルートは、素敵なラブフルート達と見比べると「醜いアヒル」的な容姿かもしれませんが
その声をひとたび耳にすると、何故かそばにいてほしい人だな〜と感じています。ちびちゃんなので世界中にお供として連れて行けそうです。
 
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