小学生の時の国語の教科書に「ことばはまもの」という作品?があった。このタイトルがあまりにも重くて今でも覚えてる。ただし中身は、、、、(汗)
自分には以前からすごくひっかかる、いや怖い言葉がある。それは
「がんばれ」
今日ありがちな話かも知れないが子供のいじめの話を目にした。いじめ以外にも恵まれていない家庭環境の事、はたまた登校拒否から自殺等に至るまでいろいろ言ってる。そのなかでそういう子供に対して「がんばれ」と言ってる。
こういう話に触れると
その子(特定は出来ないけど)に「がんばれ」と言うけど、その子は頑張っていないの?あなたは知ってるの?って思う。
むしろ頑張って頑張ってもうボロボロなんじゃないの?
傍から見たらそう映らなくってもそんな状況で知らない人から解るほどそう「がんばれる」もんじゃないと思う。
本人にしたらこんなに「がんばって」るのに、これ以上、、、という気持ちになるんじゃないかな。まして身近な人に言われたら余計に。
自分でもそんな経験がある。本当はそんな事でがんばりたい訳じゃないのにがんばらざるを得ない事がある。そんな時にがんばれと言われたてたまらなかった。
かくいう自分もあさはかで「がんばれ」という言葉で人を傷つけた事がある。自分がそういう経験もしてるのにだ。今思い出してもすごく胸が痛い。
そんな思いが大きく自分の中をまたよぎった。
だからなかなか「がんばれ」と言えない。
言わない訳じゃない。言うときもある。けどかなり気を使う。「かんばれ」というのが自然な場合もあるように思えるし。
「がんばれ」もうまく言えば本当の励ましになると思う。ニュアンスはちょっと変わるが「がんばってるね」という言葉。的を得ていればとても素晴らしいなあと感じる。
世の中言葉の使い方が上手な人がやっぱりいる。すごく自分からしたら尊敬に値する。そういう人は当然「がんばれ」の使い方が的を得ている。
少し語尾を変えるだけ、タイミングでも捉え方が全くかわるもの。
自分は言葉でいろいろ失敗もしてきたし、今もまだまだ。恥ずかしい。そういう人に少しでも近づきたいと思う。
何気ない言葉でも自分では使わない言葉、逆に嬉しくなる言葉が他にもいろいろある。当然人それぞれそういう言葉があるんだろうな。難しい。
ほんと「ことばはまもの」だ。でも魔物を恐れてばかりもいたくない。