第三話「自分の予感は当てにならない人の予感は当てになる」
鈴「あ?ん〜もうこんな時間かほら生徒は帰れ帰れ」
時計を見るとすでに18時を回っていた
確かにいつもはこの時間に帰っている
千里「よ〜しかえるよ帰るよ、なっちゃん帰ろ〜ちーちゃんも」
棗「はいはい…じゃありんりん、そのその、しぃ〜と愉快な仲間達ばぁい」
一番に千里と棗が帰る準備を済ませる
この二人(千里だけだが)が帰るときはある意味一番騒がしいのかもしれない
千尋「ふう〜いつも言うけど千里あんたとは方向逆じゃない?
少しは遠慮ってものはないの?」
千里「千里ちゃんは〜ちーちゃんと帰ることが最優先事項なのであります、
だから帰ろ〜」
千尋「はいはい、わかりました帰りましょう」
棗「実はちーちゃん嬉しい」
核心を突かれたのかちーちゃんは少し赤くなっていた
あの3人はいつもあんな感じだ
ちーちゃんと千里に至っては仲のいい姉妹に見えることさえある
見た目は完全にちーちゃんが妹なんだけどねww
葵「それじゃあ愉快な仲間たちも退散するとするかね」
智也「くっ、この納得いかない感じ覚えてろよ」
よくわからない台詞を残して帰っていく男幼馴染S
家は近いから一緒に帰ってもいいんだが
なぜか葵が許してくれない
だから俺はいつも天然な幼馴染と帰るんですけどね
葵「そういえば、進」
進「ん?」
帰り際に葵に呼び止められる
葵「なんか久しぶりに良くない予感がしたから気をつけろよ」
進「お、おう」
幼馴染の感というのか葵の俺に関しての予感は良くあたるのだ
良くない予感がすると何かが起こるのだ
まあたまに起こることが良くないこと無いときもあるけど
それでも不安が襲ってくるのは仕方が無いことだった
園華「しーちゃん帰ろ〜」
進「おうよ」
俺と葵の会話を聞いていなかった園華が何食わぬ顔で
帰りの準備を済ませてやってきた
この幼馴染は不思議なもので
昔はよく違和感を感じるぐらい変なときがあった
当時は天然だしと流していたが天然だけでは
説明しきれないほどの変わりようのときがあった
あれはいったいなんだったんだろう?
そしていつもと変わらない園華から感じる違和感
これは葵の予感に関係あるのだろうか?
園華「しーちゃんどうしたのさっきからぼーっとして?」
不意に園華の声で我に返る
しばらく考え込んでいた様だ
進「いや、別になんとも無いよ」
園華「嘘だよぅそんな家の目の前通り過ぎるぐらいなのに…」
進「ん?」
確かに自分の家の前を通り過ぎている
なのについてきているあたり園かは律儀と言うかなんというか
進「いや別にこれは健康のためを考えてだな〜」
園華「ほえ?そうなの?しーちゃんがそういうならそうなのかな?」
進「間違いありません」
園華「へ〜、じゃあ私は帰るねバイバイ」
進「ああ」
園華の食いつきが悪く拍子抜けしたものの
うまくごまかせたと自分では思った
予感のことも深く考えすぎるのもだめだしな!!
そう自分に言い聞かせながら帰宅する
やはりいい予感はしなかった
進「ただいま〜」
両親は海外に赴任しているため不在という
ご都合主義な設定もありこの一軒家にいま住んでいるのはこの俺のみ
進「ご都合主義って」
自分で考えたことに自分で突っ込みたくなるくらい重症らしい
靴を脱いで家に上がるなり
違和感を感じる
進「またかよマジ勘弁してくれよ」
さっきの園華にも感じたがこの微妙な違和感がとてつもなく居心地が悪かった
2階にある自分の部屋に向かう
進「寒っ!!」
2階に上がった時点で違和感が形になったような寒さを感じた
どこかで隙間風でもふいているのだろうか
恐る恐るだが自分の部屋をはいってみる
窓が全開になっていた
ここの部屋の窓はお隣の双葉邸に直接出入りできるぐらいのものだったので
あまり鍵を閉める必要は無かったが窓の開けっ放しは珍しいことだった
もしや泥棒が?とも考えたがそれこそ構造上無理な話だ
進「謎だ・・・」
理由もわからずにあいている窓を怪訝に思いながらも
開きっぱなしはさすがに寒いので閉めようとする
進「ケツ?」
窓を閉めようとしたときあるものに気づいた
そうベットからケツのようなものがはみ出しているではないか
進「これはぬいぐるみの太郎か?」
そんなことを言いながら太郎を探してみるがちゃんとベットの外に太郎はいた
進「じゃあいったい?」
誰か寝ているのか?
そ〜っと近づいて見てみると
進「あれ?園華?」
そこには見慣れた顔があった
そうさっきまで見ていたはずの顔がそこにあったのだ
ありえない
だが現実目の前に確かに存在している
どんなに目を疑っても園華にしか見えなかった
眺めていても仕方が無いのでとりあえず起こして
本人に真相を聞いてみよう
進「おーい起きろ〜」
園華だと思われる人をゆさゆさゆすってみる
するとふと目を覚ました
園華?「う〜ん今何時〜?」
進「そうね大体ね〜♪」
園華?「そんなボケいらない今何時?」
進「すいません、7時過ぎぐらいです」
寝起きだからなのか普段は絶対無い突っ込みが入ってきた
園華?「じゃあ、あとちょっと〜」
進「いや、あとちょっとってどれくらいだよ」
園華?「5年ぐらい」
進「いや、起きれそして帰れ」
園華とは思えぬ返しに思わず素になってしまう
そしてようやく目が覚めたのか
園華?「あれ?ここどこ?」
…まだ目は覚めていないようだ良くわからんことを口走っている
進「いや、普通に俺んちだけど?」
園華?「ああっ!!!!!!!!」
進「びっくりした、いきなりなんじゃい」
本格的に思考がクリアになったのか俺の顔を見て
叫ぶ
叫ぶほど変な顔してたか俺?
園華?「うわ〜本物だ〜本物のしーちゃんだ〜」
進「は?何いってんぬおっ」
いきなり叫びだしたかと思ったら
次はいきなり抱きついてきた
人のこと本物だとかなんとか言うし
この子大丈夫かしら??
続く
以上第3話でした
一応話の流れとしては第1部的なところの3話だったわけですけど
難しいですよね
かなり難しいです
原稿がすでにできていても話のテンポが悪いと思い手直ししたところも多々
手直ししてこれかよ?とか言われるレベルかもしれませんけどねww
とりあえずはじめる前に想像していたものより評価が良くてよかったです
凛々の将来が掛かっていますから
この小説に関してはどんどんコメントいただけると嬉しいです
そんなわけでこれからもなにが起こるかわからない凛々の小説をよろしくです
次回から第2部のヒロイン登場です
生徒会のやつらはファミリーです
第4話「ドッペルゲンガー、園華が危ない!?」
です
では待て次回
といいつつも暇だし
原稿はもうすでにあるんで
すぐにあげてもいいんですけどまあ読者の皆さんを焦らすという方向でw

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