こちらは、パドック式の犬舎。
スノコを地面に敷いた上に、合板と下地材で手作りしたものです。
パドックの中には犬小屋が置いてあって、雨と日差し避けにブルーシートが掛けられています。
作ったのはボランティアのみなさん。
手作り感覚あふれる作品といえるでしょう。
こういうの、丸ノコを使えると簡単なんだけど、そうじゃないと、かなりたいへん。
ボランティアのみなさん、苦労されたことと思います。
で、なぜにパドック式なのかというと、ここの犬たちって、犬同士の仲が良くないから。
原発避難区域内で、数少ない食べ物をめぐって争っていた連中だから、どうしようもないんだよね。
犬同士はライバル、というか敵同士といった感じ。
そのため、犬同士が顔を合わせないで済むようにということで、パドック式にしたというわけです。
震災前、餌の心配なんかする必要がなかったけど、一度でもそんな経験しちゃうと、元の状態に戻すのはたいへん。
このあたりが、管理するにあたっての難しさだね。

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