雨に打たれて咲いているのは、横浜緋桜です。
色合いが素適でしょ?
ソメイヨシノもいいけれど、こういう艶やかな色合いをした桜も、好きな桜の一つです。
この色合いの良さ、花そのものだけでなく、桜の幹を背景にしているところもあると思うんだ。
黒っぽい幹にピンク色の花びら、この対比がいいんだよね。
ただ、こういうのは絵的にはいいんだけど、植栽的にはよくないこと。
このように幹の途中から細い枝が出ることを、胴吹き(どうぶき)とか幹吹き(みきぶき)といって、剪定すべき枝といわれています。
なぜに、剪定すべきなのかというと、見栄えが良くないことと、枝の先まで行くべき養分を途中でインターセプトしてしまうから。
よって、早いうちに剪定しちゃいなさいよ、となるわけです。
なぜにこのような胴吹きが発生するのかというと、樹木の老化にともなって発生するものという話があります。
それゆえ、胴吹きが発生している樹木では、ただ単に胴吹きを剪定するだけじゃなく、老化対策もとらなければならない、ということになるわけです。
ほんとうは、こっちのほうが大事なんだけどね。
ま、若い樹木であっても、胴吹きは発生するわけで、そんなのは若白髪扱いして、かまわず切っちゃえばいいと思うよ。

1