昨日に引き続いて日光の写真。
有名な眠り猫ってやつだね。
この眠り猫にかぶさっている、洗面器を伏せたような形をした部材のことを幕股(かえるまた)っていうんだ。
幕は蛙のこと。
蛙が足を広げて踏ん張っているような形をしているから、そう呼ばれたみたい。
本来、幕股は構造部材。
上部にかかった荷重を、下部の桁に伝えてやる役目をしてるんだね。
奈良あたりの古建築に用いられている幕股は、構造部材そのものって感じで無骨。
それが平安時代あたりになってくると、装飾性が出てきて彫刻っぽくなってくる。
この建物は江戸期だから、さらにその傾向が進んで、構造部材っていうより化粧部材って感じになっちゃってる。
ほとんど欄間って感じだね。
で、ここの幕股、表には眠り猫。
裏側にまわると雀。
表と裏で違えてあったりもするんだよ。
ここで緊急事態。
火事で消防団出動だよ。
てん末は後日ってことで・・・
行ってきます。

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