2006/8/27

『コロンブスからカストロまで』3  お勧めの1冊

10章「資本主義と奴隷制」では数多くの資料を提示しながら、当時の西インド世界の世界経済における地位を判り易く解説する。特に認識を改めなければならないことは当時西インドは北米よりも遥かに重要だったということ。現代に生きる我々にはとても理解出来ないが多くの資料がそれをはっきりと示している。これが判らないと何故、カナダとグアドループを天秤にかけてフランスが後者を獲得したのかが、また何故イギリスが西インドの植民地との競合的存在となりうるグアドループを手放さざるをえなかたのかが理解出来ない。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/269/trackback

例えばp193の表によれば、1714-1773年間の本国と全英領西インドとの総貿易は、輸入(本国からみた)101,264,818リーブルで北米大陸の植民地総額の55,552,675リーブルのほぼ2倍である。事実、1729年の時点で、英領西インドはイギリスの鉄輸出の1/4を吸収したとか。p189 歴史的視点を持つことはこの1点をとっても如何に重要であるかが判る。

著者によれば、『18世紀における奴隷貿易は人類史上に残る最大級の民族移動』p184とのことだが、今まさに現代、移民という形でそれを凌駕する民族移動が行なわれているのではないか? しかしこれは奴隷貿易と異なり、強制によらず人々の自由意志によるものである。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ