2016/6/25

『コサックのロシア』7  お勧めの1冊

<イギリスのEU離脱>
イギリスがEUから離脱を決め、世界の市場が混乱している。リーマンショックの時以上の株価下落だとか。先のG7では <新興国リスク> が叫ばれたが、
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何てことはない、逆に <先進国リスク> ではないか。

それにしてもEUはヨーロッパの偉大な実験だったと思うが、その結果は散々なものだった。 EUは2012年、ノーベル平和賞を受賞したが、その時私は以下のように述べた。

EU設立は 「ヨーロッパから永遠に戦争を失くす為の壮大な実験」 なのだと、だから矛盾を抱えることを、やがてそれが破綻への道を進むかもしれないことを承知しながらも押し進んだ。 むかしそれが判らず歴史的、文化的背景も違う国までも(東欧や南欧)どんどん参加することで違和感を持った* しかし今はEUの真の目的が判る気がする。
 * 古いヨーロッパの幻想の為なら西欧だけでよかった。
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その矛盾を指摘することは簡単だが、その理想実現の為の努力を笑うことは出来ないと。
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あの時の考えは正しかったのかどうか、もう少し様子をみて判断したい。




『コサックのロシア』7
7章の「甦るコサック」という章が面白かった。コサックがソビエト崩壊時に復興する背景に政治混乱期の中で国家に依存しない治安・秩序維持のボランティア集団として期待が強かったと著者はいう。p201 また政府も正規軍は政治的にも財政的にも身動きができなかったので都合がよかった。p225

歴史的にも帝政ロシアが拡張した版図のほとんどはコサックの祖先が何世紀、何世代にもわたる戦闘により獲得したもの。p203 それだけに尖兵としてのコサックは恨まれた。その拡張された領土である、ウクライナ、カフカス、中央アジアにロシア人が移住させられたが、ソビエトが崩壊し少数民族が独立すると彼らは「よそ者」として差別、迫害される立場に転換した。p204

とりわけコサックはカフカス征服戦争の尖兵の役割を担ったから、先住民族の不倶戴天の敵となった。その中でもチェチェン人は最も手強く抵抗したとか。p220

そろそろ、注目していたことが話題になりそうだ。実はこの本を読み始めた理由の1つが、コサック軍が時々マスコミに登場する「私兵」なのではないかとの疑いを持っていたからだ。クリミアをめぐる内戦にもロシア政府軍とは別にロシア人私兵というのがしばしば登場し、それがウクライナ軍と衝突していた。私兵というとよく分からないが、もしこれがかつてのコサック軍の成れの果てだとするならわかると思っていたからだ。さて、その予想は当たるのか? これは今後の課題。
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