2018/2/24

『人類のやっかいな遺産』10  お勧めの1冊

『人類のやっかいな遺産』10
経済学者が採用する一般的な見方は、人的資本にはあまり差がなく、しかるべき制度と資本を投入すれば経済発展ができるというものだが、現実は異なることを著者は指摘する。曰く、

『西側は過去50年わたり、2.3兆ドル(〜230兆円)ほどの援助を投入してきたけれど、アフリカの生活水準は改善していない』 と、また。『1960年当時、ガーナと韓国の経済は似たりよったりだったが、30年経つと両者の運命は完全に乖離した』とも。p227

著者はそうした例をあげて(遺伝子にもとづいた)人的資源が両者で異なることを述べたいのだろうが、それならばむしろ韓国と北朝鮮の例がそれに対するよい反論になるだろう。 同じ人的資源を持ちながら、わずか半世紀そこらで両者の経済のGDPベースの乖離は明らかだ。もちろん半島の南北にわけて天然資源や環境はやや異なるが、それが経済の乖離を引き起こしたとは考えにくい。第一、天然資源については北朝鮮の方が豊かだったし、北が<発達した>工業国、南が農業国とたしか中学だったか、高校だったかの授業では習ったほどだ。 (あの時の学校の先生には何がしかの思想偏重があったのかもしれないが…)

同じ自然環境で比較したければ、東西に伸びる島の半分のハイチとドミニカ共和国の例を挙げてもよい。ともに独立し、同じような自然環境にあり、同じような国民(人口構成は、ドミニカ共和国は混血とアフリカ系合わせて9割を超え、ハイチもアフリカ系がほぼ9割)を有するこの2つの国の運命の乖離を! これらの国の間の運命の違いは政治制度、ガバナンスの差ではないか? 島の東半分ではGoogle mapでも判るハイチ化(国土の崩壊)が起き、西側では緑に囲まれている。
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