2018/2/26

『人類のやっかいな遺産』12  お勧めの1冊

週末は2日とも休み抜きで職場の重要なイベント。前日はCold run、日曜が本番。

今は本当にシステマチックにトレーニングが行き届くようになった。我々の頃は「現場で経験を積め」という感じだったが、やはりそれではいろいろ事故が起こるからね。当然の流れといえば当然。
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閉会式の最後に女子30キロ、マススタートのメダル授与式を見た。3国とも十字架をイメージさせるデザイン。ヨーロッパが今更ながらキリスト教国であることが判る。



『人類のやっかいな遺産』12
8章でユダヤ人が対象となる。まず彼らは人口規模(全人口の0.8%)からは不釣り合いに社会的規模の貢献をしているという。それはそうだ、例えばノーベル賞受賞の%では20世紀前半で14%、後半では29%にものぼることなどが紹介される。p245 

そこで著者は

『最も単純ですぐれた説明は、ユダヤ人は通常より高い認知能力を持つ生活様式に遺伝的に適応した』

といういかにも議論を呼びそうなところから入る。p246

実際の遺伝学からは55万のSNPサイトを用いた研究から、ヨーロッパ系ユダヤ人と非ユダヤ系ヨーロッパ人は100%区別できるとか。またこの研究からはAD900年頃にこの集団(ヨーロッパ系ユダヤ人)は生まれたことを推察させたとか。これは「ユダヤ人はユダヤ人同士しか結婚しない」という習慣からは十分あり得る話で驚くべきことではない。p247 

それに加えてここで紹介されるのは所謂、アシュケナジム(アシケナージム)=ヨーロッパ系の他に、セファルディム=スペイン・ポルトガル系ユダヤ人で15世紀に追放され地中海地方特に北アフリカやオスマン帝国に移住した集団と、昔からアラブやイランにいる東方ユダヤ人=ミズラヒーム集団があることを知る。これら3つの集団の起源もローマ帝国初期にローマに住んでいたユダヤ人コミュニティーに源をもつらしい。遺伝地図ではこの集団は中東人とヨーロッパ人の間に位置するとか。p248 

こうした遺伝学的違いから著者は『ユダヤ人人口が歴史上の特別な状況に適応するにつれ、ヨーロッパ人とはちょっと違った遺伝的経路をたどり、非凡な認知上の能力を発達させた可能性』を指摘する。p248

次にIQについての知見は、アシュケナジム(アシケナージム)が平均としてIQが高いだけではなく、言語域や数学では高いが視覚空間域では低いことが紹介される。このことと彼らが昔から金貸し業に特化していたこととの関連が議論される。p250

ここまでは良く知られたことで問題はないが問題になる点は <これらの特性が家庭環境によるものなのか遺伝的なものなのか> という点だろう。この点について先ほどの東方ユダヤ人やセファルディムのIQはそうした特性は認められないという。著者はかれら東方ユダヤ人が、認知能力の選択圧をうけるような職業に就かなかったからだというが、逆に私にはこれが環境説を裏付ける事実と取った方が納得できる。p253
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