先日、面白い質問を受けました。「本田さんは秋田出身ですが、方言が歌うときに影響しませんか?」というもの。日常会話ではほとんど「なまり」は無いと思っているのでが・・・。
さて、方言の影響ですが、外国の作品を歌うときに多大に影響しています。それは、実はよい意味で影響しています。特にフランス語は口をすぼめて「ぽしょぽしょ」話すところが秋田弁に似ていますし、[e]のあいまい音をマスターするのは大変困難だと言われていますが、秋田弁にはその発音があるのです!
標準語で「そうです」を、秋田弁では「んだんす」と言うのですが、「す」の発音で、ちょっとだけ口が緩むように「すぅ」となり、この、小さく記した「ぅ」がフランス語の語尾の[e]とそっくりなのです。語尾の[e]ぐらい・・・とお思いかもしれませんが、これをマスターしなければフランス歌曲は歌えません。「ん」も鼻にかかるのですが、それがナザールというフランス語には欠かせない独特な響きと共通しています。他にドイツ語のウムラウト、イタリア語の巻き舌など、秋田弁を大いに活用しています。
世界に通用する方言・・・それは秋田弁
へばな〜