「最初は、もう生きなくてもいいんだ・・・と思った。」
闘病
確か、3年前のクリスマス・イブはアルバイトをしてたグループホーム(知的障害者の方々が入所している。)で、利用者の皆さんと、楽しく過ごしていました。そして、当直が明けてから、自宅近くの整形外科を受診した時に、病気の事が判り、がんセンターに行くようにすすめられました。あの時の診察室の普通ではない空気は、今でも忘れることができません。女性の看護師が、私の事を気の毒に思ったのか、何度も何度も慰めてくれました。
その後、Heroくんと合流して、事情を話しました。でも、何が何だか判らなくて、パソコンで、整形外科の先生が言ったひとつひとつの言葉を思い出し、検索していました。
その夜、Heroくんは泣きました。それ以後は、私が病気をしたことで、一度も泣いていません。偉いなと思います。そうやって、3年間、支えてくれました。
あの頃、音楽の仕事が軌道に乗って来たとは言え、私は、もう、色々な意味で、かなりいっぱいいっぱいでした。だから、最初は、「もう、生きなくてもいいんだ。死ねるんだ。」と思いました。でも、結局、それまでの人生を振り返えったり、これからのことを思ったら、考えは変わりました。
あれから、よく3年間頑張ったと思います。私のまわりの仲間も、よく頑張ってくれたと思います。明日からは4年目に突入です。3年間かけて積み上げた「人生のまとめ」を卒業して、新たな気持ちで、これからの1年を過ごしたいです。
「夢」を持つこと、そして、それを実行に移すことを大切にしたいです。