昨日は渋谷区文化総合センター伝承ホールで、東京芸大声楽科生コンサート「LA VOCE」が昼・夜の2公演、開催されました。ご来場の皆様、お手伝いをして下さった皆様、ありがとうございました。今年11月にオープンしたてで新しく、響きのよいホールでした。
プログラムの高原さんのご挨拶にも書いていましたが、今年の1月4日にLA VOCEで幕を開けて、この一年の締め括りを、このコンサートで幕を閉じることが出来たこと、本当に充足感に満たされています。イタリアからは、宮本くん、藤谷さんも駆けつけ、また、首藤さん、山田くん、居福さんも加わって、12名の豪華なステージとなりました。その中に、私も加えてもらっているのが不思議なのですが、とにかく楽しみました。
第2回目のLA VOCEの相談のメールを高原さんからもらったのは、病気が頭部へ転移しているのが判り、また、足の切断を決意した病院からの帰りの車の中でした。それから開催が決まって、全体の構成や選曲をみんなでメールのやり取りをしたのが、頭部の治療中の時期でしたが、このコンサートが近づいていくことに、胸を踊らせていました。
出演した同期生はみんな、演奏家として、もちろん第一級なうえに、和を大切にでき、ひととしても尊敬できるひとばかりです。また、音楽に対して真剣な姿勢も、いつも学ばされます。
ピアニストの居福さんは、今回、初共演でしたが、とっても素敵なひとでファンになりました。辻田さんも、ピアノ科とは思えない程、謙虚で感じがよくて、でも、いざピアノを弾くと、自由自在に音楽を操つる演奏家でした。
このコンサートがなかったら、自分はどんな気持ちで、年を越したんだろうか…。不安だったろうな。でも、大丈夫!LA VOCEのみんなの演奏で沢山のパワーを浴びたので、その余韻に浸りながら、来週からの治療を受けることができそうです。
ありがとう。みんなのこと、大好きです。