平成24年11月28日(水)14:32 本田武久が永遠の眠りにつきました。
最期は、私の手を握って、自身の歌声に包まれながら、とても安心した表情で、穏やかに逝きました。
ただでさえ小さかった体が、本当に小さくなってしまいましたが、それは、本田さんが持っているエネルギーを全て使い切るまで、がんばって生き抜いた証だと思っています。
本田さんは最期まで生きることを諦めることなく、本当によくがんばりました。特に最後の2ヶ月は、できないことが増えていき、記憶や意識も錯綜していきましたが、最期にはやはり本質の部分が残るのだなと思いました。
最期まで自分のことは自分でやるという姿勢は崩さず、努力をしていました。そして誰かにやってもらった時には、必ず「ありがとうございます」と、感謝の気持ちを忘れませんでした。そして何より、相手を思いやる心を見失うことなく生き抜きました。そんな本田さんでしたから、本当に多くの方に愛されながら、この世を去りました。
そして本日、火葬式という形で、ごくごく限られた仲間に見送られて、旅立って行きました。
本田さんがブログの更新ができなくなり、本来なら私が代わりに状況を伝えていくべきだったのかもしれませんが、それは私の判断により控えさせて頂きました。更新が途絶えたことで、多くの方から心配する声を頂いていたので、本当に申し訳なく思っていますが、きっと本人が望まないと思っての判断でしたので、どうかお許しください。
そして、葬儀に関しては、全て本田さんが決めたことで、皆様への告知に関しても、遺言書に、全てが終わってから告知をするよう残されていたので、本人の遺志を全て通させて頂きました。皆様への告知が遅くなったことに関しても、重ねてお詫びを致します。
もう一つ遺言書には、以下のことが書かれています。
「お香典、お花代は一切受け付けません。お気持ちのある方は、被災地への支援金として、それぞれ興味のある団体へ募金をしてください。」
何とも本田さんらしいなという感じではありますが、どうか本人の想いをご理解頂けたらと思います。
皆様とのお別れに関しては、やはり音楽を通して、コンサートという形で行ないたいと思っています。これも本田さんの遺志であり、きちんと自分で企画をして逝きましたので、詳細が決まりましたら、この場でお知らせ致します。
これまで本当にたくさんの方々に応援して頂き、静かに見守って頂き、想いを届けて頂き、心より感謝致しております。
きっと皆様の心にも、音楽はもちろんですが、何かしら本田さんは残していったのではないかと思っています。それらを胸に抱きながら生きていくことで、本田武久の意志や想いは生き続けると思っています。
本当にありがとうございました。
2012年11月30日 田中宏和(HERO)