どーも、突発写真撮影ネタです。
質問で「絞り」って何?という質問がありましたので、
今回は「絞り」について。
といっても「絞り」について延々理屈をこねても混乱するだけなので、
結果的ににどうしたらどう変わるのかだけ実例を出して簡単に説明します。
あ、今回はコンパクトデジタルカメラ向けの話な。
一眼デジタルのような立派な物をお持ちの方は自分でそれなりに勉強しましょうw
たとえば電車の先頭にピントを合わせて撮った時、
後ろの車輌になるほどボケてくることがありませんか?
このとき「絞り」を調整することによって後ろの車輌までピントが合うようにしたり、
逆に先頭にだけピントが合うようにすることが出来ます。
大雑把な説明だけすると「絞り」を変えると、
被写体を中心としたピントの合う前後の奥行きが変わります。
このピントの合う前後の奥行きの深さを「被写界深度」といいます。
絞りは「絞り値」というFの付いた数字で表現されます。
この数字が小さくすることを「開ける(開放)」といい、
数字を大きくすることを「絞る」といいます。
この数字とピントの合う深さの関係を表すと以下のようになります。
小さい(開放側)←絞り値→大きい(絞り側)
狭い←ピントの合う深さ→広い
では具体的例です。

※画像をクリックすると大きくなります。
絞り値は左からF3.5 → F5.6 → F8.0
と順に絞っています。
絞るほど奥の人形や敷物の模様にピントが合っていく様がわかるでしょうか?
厳密にはシャッター速度も関係しますが今回は割愛して全てオートで撮っています。
このように絞りを絞るほどピントが深く合いますが、
反面、シャッター速度が落ちてくるので画像がブレやすくなります。
手ブレを防ぐために三脚を使用するか、
どこかに置くなどしてカメラを固定することが必要になってきます。
あともう一つ、被写界深度には撮影距離や望遠の有無も関係してきます。
例2)撮影距離と被写界深度

※画像をクリックすると大きくなります。
絞りは全て同一ですが距離とモードが異なります。
左)距離20cm 望遠(ズーム)+マクロ
中)距離10cm 望遠(ズーム)+マクロ
右)距離5cm マクロのみズーム無し
今回は対象が小さいので画像が歪むとかいう話はしません。
結果をご覧になるとわかると思いますが、
望遠を使った方がボケやすく、
つまり被写界深度が浅くなりやすくなります。
本当は望遠無しでの距離の差も説明すべきでしたが、
撮り忘れました...orz
一般的にはカメラが近いほどボケやすくなるのですが、
コンデジの場合一眼ほどボケませんのでそんなに意識しなくてもいいかもしれません。
あとカメラを買うときに気にするマクロの接写距離ですが、
近づくほど画像が歪んでしまうので、
実際に撮る時には少し離れてズームで撮った方がいいですから、
接写3cmとか1cmとか言う数字はあんまり気にしないほうがいいです。
5cm以下で撮る状況など細かい部品を撮るのでもない限りは無いでしょうね。
説明と例題が適当すぎて恐縮ですが、
以上で初心者向け「絞り」講座終了です。

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