
ずいぶんと前回の更新から間が空いてしまいました。
というかもう一両日中には完成するんですけどね。
スクラッチと言うのは本当に切った、貼った、盛った、削ったの繰り返しだけなので記事にしにくいです。しかもその途中状態の姿は決して見栄えの良いものでもないですしね。
前回まではエポパテ、ポリパテ主体の工作を見せてましたが、じゃあ今回は光硬化パテ編ということで。
現在の作業素材の主体はタミヤ製「光硬化パテ」。
その名の通り「光」を当てれば即硬化するというものです。
世の中何故か変な勘違いが多いのですが、
ここで言う「光」とはごく太陽や電灯などごく普通の可視光です。
決して「紫外線」を当てなければならないようなややこしいものではありません。身近にある光源だったら何でも使えます。
原型にある黄色い部分が件の「光硬化パテ」です。
さてこのパテ、模型用だとタミヤから34gでのチューブ入りが1200円で発売されています。
単純に容量のコストだけ計算すると割高感がありますが、必要な分量だけ盛って硬化させられるので余分な無駄盛りが少なくて済み、かつヒケが生じません。なにより狙ったタイミングで硬化させられるので、他のパテにあるような長い硬化時間を必要としません。高くてもその分時間を買えるのです。
もちろん切削性や喰い付き方、硬度などに独特のものがありますので、全てを代用できるほど万能ではありませんが、使い方を覚えれば大変強い武器になってくれることでしょう。
実際の使い方

ここでは機種後部のラインの変更に使用しました。
このパテ、異種素材への喰い付き、特に平滑面に薄く盛り付けた場合に全体が薄利する可能性があります。そこで盛り付ける面にあらかじめ浅い穴をいくつか空けておきます。

そして盛って削る!
盛る時の注意点としては中に光が届かないぐらいに厚盛りしないこと。
メーカー公称では2mmになってますが、硬化すると半透明化するので、光源に直付けさせられるなら5mmぐらいまでは経験上可能です。
以上!(・・・ってオイ!)
いや、パテの作業なんて本当にそれだけだから語ることなんて無いですって。
言葉で説明して上手くなれるようだったらプロモデラーなんていりません!
最近は模型専門誌に書かれていることを右から左へ語るだけの輩がいますが、模型なんて実際に手を動かして作った作品が全てです。それ以上の判断基準があったら逆に教えて欲しいくらいです。
硬化後のパテは硬質ですがモロイのでよく切れる新品の刃で作業しましょう。
刃にひっかかりがあるとまとめてボロっといきます。
あとスジ彫りはエッチングノコ等で可能です。

かなり乱用。
一刀彫りで済む小物ならほとんどこれで作っちゃいます。
では次回は完成原型もしくは複製品でお会いしましょう。

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