東海電気鉄道で保有してきた貸切バス車両は、できるだけ長い間の継続使用を目的としています(決して、会社が貧乏ではありません)。しかしながら、それでも仕方なく置き換えなければならない車両は必ず出てきます。では、役目を終えた車両は一体どうなったのでしょうか。ほとんどの場合は解体されることが多いが、中には解体を免れて現在でも現役で活躍している車両がいます。個人保有車となり白ナンバーに変わりましたが、それらの車両について綴ります。
かつて在籍した三菱ふそうエアロバスP-MS725S(高速路線仕様車)。
現役時代には県内高速バス路線や静岡県東部とを結ぶ路線でも活躍し、貸切バス転用後は予備車となり、季節的に運転された臨時便以外に使用されることはなく、2年前(平成19年)に引退、廃車となりました。
引退後は地元旅館へと無償譲渡されて送迎車となり余生を送っている。現役時代には長距離の運用にも使用できるように後部にはトイレを設置し、開閉にあまり時間のかからない二枚折り戸が採用されていたのが特徴であった。現在でも青葉台駅に宿泊客を送迎するために顔を出している。そして、現在運行されている後輩たちの活躍を見守りつつ、自らも乗客を乗せて走っている。
かつて貸切車両として在籍していた三菱エアロクイーンU-MS729S。現役時代によくハンドルを握っていたある社員が家族の一員として迎え入れ、BlueDream(ブルードリーム)の名称が与えられた。塗装については東海電気鉄道の貸切バスカラーに似た、白の車体に青と水色のラインを施されたものとなっている。主な使用用途としては地域サッカーチームの選手送迎などである。
個人に引き取られた車両は元貸切車両だけではなく、一般乗合(路線バス)車両も含まれています。それらは別の記事にまとめる予定です。

0