2005/4/30
「30年」
サイゴン陥落30周年ということで、テレビではベトナム戦争とベトナムに関する特集番組が続いた。
三十年前のこの日に亡命をもとめてベトナム人が殺到し、パニック状態になっているアメリカ大使館のようすが映されているのを見て、「そういえばあそこを通ったんだっけ」と思い出す。 3週間かけてベトナムのんびり一人旅をしたのは92年のことで、その時まだベトナムはアメリカと国交を再開していなかったのであの建物は閉鎖されていた。(現在はアメリカ領事館になっている。)
「結局自分たちは南ベトナムの人達を裏切って見捨ててしまった。こうなるべきではなかった。」と特別機で帰国したばかりのアメリカ人がインタビューに答えてこう言っていた。ほんとうにその通りだ。それにしても三十年後の今、なんだか似たような状況になってしまいそうなのはどうしてだろう。??
いっぽうスウェーデンではこの日は焚き火をたいてそれを囲んで春を迎える歌をうたう「Valborgの日」(聖女の伝説、魔よけなどの要素が混じった春を迎える行事)だが、春を迎える歓びの行事の参加者がただの酔っ払いの集団になってしまう日でもあるので大きい焚き火の会場のそばには近寄らないことにしている。

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