2005/7/19
プラハからやってきたE子さんとお喋り。私達は東南アジアつながり。二人ともヨーロッパに住みながらどこかしら違和感を持つ者同士である。「麺の屋台が恋しいなあ」という話になる。
私がにわとこのシロップ(便宜上シロップと書いたけれどスウェーデンではこのような水で薄めて飲む飲み物をsaftという。)を出したところ、Eさん「あっこれチェコにもある!でも花はどこ?」
私「花は数日だけ置いて香りが移ったら漉して捨ててしまうんだけど」
E子「あれーチェコ人のお宅で見たのは瓶に花がそのまま入っていたよ。」
私「えっでも発酵しちゃうんじゃない?」
にわとこのsaftはとても発酵しやすい。冷蔵庫に入れておいても気がつくとアブクが出ていて「しまった」ということになるので、今年は1リットルだけ冷蔵庫に出し、のこり2リットル分は冷凍保存している。私だけではなく、多くのスウェーデン人が同じようににわとこのsaftを冷凍しているはずだ。
で、E子の返事。「うん、わざと発酵させて飲むものみたいよ。友達の家では窓辺の明るいところに花入りの瓶が並んでいたもの。ぶくぶく泡が出ていたよ。」
そっかー。さすがビールの国。
さらに彼女は私が数年にわたって抱えていた疑問を解決してくれた。
私はにわとこのsaftはこの国に来るまで飲んだことがなかったのだがこれを飲むたびに何故か「どこかでこの味に出会ったことがある」という気がしていた。ブドウではなくて、うーんとなんだろう、といつもいつも無意識に考えていた。
Eさんはプラハにタイ人の友達がいる。そのタイ人がにわとこの飲み物のことを「これを飲むとタイでよく飲んだ缶入りのライチージュース(生のライチーではなく)を思い出すのよ。なつかしいわ。」と言った、という話をAさんがしてくれたのだ。
その話を聞いて私も思い出した。そうだ、これ、ライチージュースに似ているんだ。飲んだ時爽やかさと同時にかすかに感じるえぐみというのか、それが似ている。
謎が解けてとってもすっきりした。


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投稿者:tongshin
追記 ドイツでもシロップをわざと発酵させてピチピチしている状態で飲む人が多いのだそうです。そっかー
投稿者:tongshin
「鮭のにわとこ酒マリネ」っていうのをテレビでやっていたので今度挑戦してみるつもりです。
投稿者:miki
ニワトコ酒も身体によさそうですね。
投稿者:tongshin
以前発酵してしまったのを知らずに飲んだら途端に眠くなってしまいました。それとは別だけど蒸留酒につけたにわとこ酒っていうのも売っています。
投稿者:miki
発酵したニワトコはお酒になるのでしょう
か。面白いですね。