連休中のネタ。
連休といっても9月の方で、この10月の方ではありません。
9月23日に生駒市富雄に墓参りに行った帰りに寄ったのが
生駒山麓公園。
去年、たまたま訪れたのですが、娘達が遊具にハマり今年も再訪。
遊具で遊ぶ娘達の見守りは@嫁に任せて、私はふらりと散策。
見に行ったのがこの車輌。
ここにあるのが近鉄生駒鋼索線で活躍していた
コ1形「いのり」。
この車輌は昭和3年(1928年)11月に製作され、平成12年(2000年)
2月末に引退するまで、実に81年ちょいもの間活躍していました。
塗装は登場当時のものでしょう。
晩期は2色ツートンカラーだったはず。
山上側の正面。
前照灯が上を向いているのが分かるでしょうか?
ケーブルカーの特徴ですね。
ミラーが曲がっているのは、誰かが乗ったから?
横から。
波形の木製ホームが設けられています。
ドアは開放状態で自由に内部に出入り可能。
屋根のパンタグラフ、昨年来た時は写真右側の方がたたまれていた
のですが、今は上がっています。
化粧直ししたようで、その時に上げたのでしょう。
ちなみに現役の時は小さいパンタグラフが4基載ってました。
外吊り式の扉。
そんでもってリベット打ちの車体。
昭和初期製の戦前車輌ですね〜。
車内。
ケーブルカーなので床が傾斜しています。
座席は板張り。痔持ちにはつらいです。
天井には扇風機が・・・。
冷房車が当たり前となった今ですが、冷房がない車輌には
こうして扇風機がありました。
運転台。
車体には動力はないので、じつにシンプルな運転台。
扉の開閉スイッチとブレーキなど、必要最小限しかありません。
ケーブルカーの運転は、山頂側の駅にある運転室で行われます。
山下側の正面。
山上側と違って端に雨樋があります。
金色に塗られているのが雨樋。
こちら側が下になり、屋根からの雨が全てこちら側に
流れてくるので雨樋があるのです。
山上側にないのも納得です。
こちらが山下なので前照灯が下を向いているのが分かります。
今では子供達の遊び場となっていますが、この車輌は近代産業遺産に
登録されており、定期的に保守整備が行われているようです。
昨年と比べると塗装が新しくなってました。
末永く保存して欲しいものです。
現役時代のコ1形の写真、ググればいくつか見つかるので
興味ある方はお調べください。
◆信貴山上に鉄道があった?
生駒ケーブルを調べていたら、信貴山上の
鉄道についての
記事を
見つけました。
信貴山のケーブルカーとは別に、山頂に鉄道があったとは
知らなかった。
ちなみに鉄道車輌は、鋼索線の軌道を利用して山を上がった
そうです・・・。
生駒山周辺には近鉄の前身となる大阪軌道のデボ1形が保存
(放置?)されているなど、
鉄ネタ的にディープな場所なのかも知れません。

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