■東京都墨田区京島を歩きました。masaさんの『
Kai-Wai散策』の「
京島暮色」では、そのときのことが書かれています。まず、cenさんとyukiりんが経営されている墨田区京島にあるLOVEGARDENにお邪魔し、そのあとmasa先生といっしょに、写真のことや京島のことをいろいろ伺いながら、曲がった道や狭い路地を歩くことになりました(「京島暮色」に出てくる映画「もんしぇん」については、後日、報告します)。
■上の写真は、LOVEGARDENさんです。写真では、すでに閉店されていますが、雰囲気のあるお店です。立っているのは、右側がオーナーのcenさん、そして左側がmasaさんです。LOVEGARDENさんについては、このブログでは「
京島のLGと不思議の三角地帯」で報告しましたので、そちらをほうをご覧いだたくとして、今回は、京島の町の写真をご覧いただこうと思います。とはいっても、あいかわらずの下手糞なものでして…。masaさんにアドバイスをいただきながら撮影したわけですが、難しいです。修行を積む必要がありますね〜。
■京島の町を歩きながら、masaさんが京島をはじめて訪れたのは十数年前のことだとお聞きしました。そのことは、「
京島路地探訪」にも書かれています。「東京にも土着感覚で住み着いている人達が居るのだということを感じさせてくれた路地です」、「ここです。僕の路地歩きの出発点となったのは…。」という部分が心に沁みこんできます。
■「暮らすのは、どこだっていいじゃない」という考え方もあるかもしれません。お金さえあれば、どこにだって気に入ったところに引越しして暮らすことができます。しかし、『Kai-Wai散策』が追求しているのは、それとはまったく正反対、「ここに暮らしてきたし、これからも暮らし続けていきたい」という、人びとのさり気無いけれども、ある種の強さを持った意思のようなものなのではないか…、というと言いすぎでしょうか。でも、そのようなmasaさんの固有の視点が、美しい写真の背景にきちんとあること、それが私にとっては、とっても大切なことであり、重要なことでもあるのです。
■この1年間私が『Kai-Wai散策』を注目し、自分でもアホかと思うぐらいコメントし続けている理由のひとつなのかもしれません。私の『Kai-Wai散策』デビューは、昨年8月15日の「
比留間歯科医院」です。(LOVEGARDENのcenさんによれば、すでにこの歯科医院はなくなっているとのことでした…ああ、残念)。
■上の写真は、Google Earth でみた京島です。「京島路地探訪」では、この京島の路地や道について、次のように説明されています。
「京島は、震災と戦災ともに潜り抜けたため、被災した地区のように直線的な道が縦横に通されているのではなく、暗渠だろうと思われるくねくねと曲がりくねった道が1丁目から2丁目にかけて1本、1丁目から3丁目にかけて1本通、その間に人工的な直線の道が十文字に通されています。そして、それらの主要な道を、細道や路地が、けもの道感覚で、様々な角度や形で繋いでいます。したがって、地図なしで歩くと、方向感覚がとても掴みにくい町です。」
■masaさん・玉井一匡さんと3人で、即席にトリオ漫才「チト・アヤシゲーズ」を結成し(?)、歩きながら町の風景を写真をとっていると、2人のお孫さんと話しをしていた60歳代の女性が、ニコヤカに「あなたたち、なにをしているの」とお聞きになってきました。「チト・アヤシゲーズ」だからといって、如何わしいやつらだと怪しんで質問されたのではなく、好奇心からお聞きになったようでした。京島にお住まいになって30年ほどになるとのお話しでしたが、私の印象に強く残っていることは、「京島って、とってもいい所なのよね〜」、「最近は、平屋がなくなってきたけど、まだその先のあたりには残っていますよ。やっぱり平屋よね〜」とお話しになったことでした。

【上左】京島に限らないわけですが、東京の方面では、住宅に使用するトタンはブルーが多いですね。関西は、黒・灰色・こげ茶。この地域性の違いはどんな理由によるのでしょう。【上中】生活感覚があふれる路地なのですが、ある種の秩序を強く感じます。いろいろな要素が詰まっているにもかかわらず、キチンとしているのです。お住まいになっている方の、ここに暮らすことのお気持ちが見えてくるといいますかね。【上右】こちらのお宅もそうです。物干しが関西に住む私には珍しいです。すっかりみかけなくなった物干しですが、この地域の路地にはたくさんみかけます。【下左】masaさんの指導を受けながら撮影したものですが…。先生が撮影すると、
こうなります。【下中】猫がたくさんいる町は、人間にとっても良い町だという話しを聞いたことがあります。【下右】古いアパートもたくさんみかけます。
○「
京島を歩く(その2)」
○「
京島のLGと不思議の三角形」

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