
■昨年の1月末、京都の
伏見稲荷大社にいきました。そのときのことは、「
伏見稲荷大社の『お塚』」、「
伏見稲荷大社の『お塚』(その2)」で報告しました。昨年は、勤務している職場の本部が、この伏見稲荷大社のそばにあり、たまたま本部での用務の後、お参りしたというわけです。
■今日も、本部にいく用務があり、たまたま少し時間的な余裕があり、昨年同様天気が良かったので、少し伏見稲荷大社に寄ってみることにしました。この日、特別に行事が行われているわけでもないようなのですが、それでもかなりの参拝者です。今回は、伏見稲荷大社ではなく、その周囲を散策してみることにしました。

■伏見稲荷の門前町には、いろんな土産物屋や食堂、そして屋台がならんでいます。この写真のお店、とても目立つ店構えです。「うどん」という字も見えますが、なにやらうどんのお出汁とは違う、こうばしい香りがしてきます。店先でなにかタレをつけて焼いておられるのですね。「うなぎ」と書かれた張り紙とともに、「すずめ」の張り紙も見えます。「すずめ」って、あの雀です。

■残念なことに、上の写真のお店ではないのですが、別のお店でこの「すずめ」を試してみることにしました。左写真が、その「すずめ」。こんがり焼きあがっていますね。1串で2匹のようです。骨もそのまま、コリコリといただくことになります。生前のお姿が偲ばれて「食べるのは無理」とおっしゃる方も多いと思いますが、私のばあい、美味しくいただきました。『山城国風土記』の逸文には、この土地で
「イネが生った」ことから稲荷と呼ばれるようになったといいます。伏見稲荷大社は、農耕の神様なのです。であれば、稲をついばむ雀は、害鳥、だったら焼いて食べしてしまえ、どうもそういうことらしいです。私がいただいた雀は、店主の方の説明によると中国産。上の写真のお店では、「国内産すずめ 入荷しました」と書かれています。野菜同様、国内産だから安心(?)というわけでしょうか…。なんだか微妙だな〜。別のお店も覗いてみましょう。

■こちらは、神具店です。すごいですね〜。伏見稲荷大社の連なる鳥居や無数にある「お塚」の迫力もすごいですが、こちらのお店も迫力があります。狐や招き猫(そして伏見人形かな…)、さらには小さい鳥居がずらり、その奥には、神棚や銅葺屋根の神殿がこれまたずらりと並んでいます。

■こちら(上左)には、いろんなサイズの鳥居がずらりと並んでいます。数えてみると、9種類ぐらいのサイズがありますね。多様なニーズに対応しているわけですね。この店先の少し右のほうに視線をうつすと、こんどは、なにやら赤い柱が何本も立てかけてあります。ホームセンターの材木売り場コーナーのようですが…。こ、これは伏見稲荷にずらりと並んでいる、あの鳥居の柱のようですね。どうやら、この界隈にくると、自分でお稲荷様をお祀りするための用意がすべてできそうです。ちょっとビックリしました。ちなみに、この鳥居の朱色の原材料は水銀(丹)なのだそうです。防腐剤もかねているようです。

人気blogランキングへ。記事がよければ、1回クリックを。