「江東区へミニ・ダイブ(その1)-都立第五福竜丸展示館-」
環境/まち・東京

■第五回アースダイビングの翌日、東京の江東区のあたりを歩いてみました。前日、宿泊したのは小石川にあるビジネスホテル。そこから、大江戸線で月島までいき、月島では有楽町線に乗り換えて終点の新木場まで(最近、東京の地下鉄に少しずつ慣れてきました)。で、どこに行くのかというと、「夢の島公園」にある「
都立第五福竜丸展示館」です。たぶん8年ぶりの再訪だと思います。
■「都立第五福竜丸展示館」では、「1954年3月1日ビキニ環礁でのアメリカ水爆実験により被災したマグロ漁船『第五福竜丸』の船体の保存と資料の展示を行っています」。1967年(昭和42年)当時、第五福竜丸は、東京都のゴミ捨て場だった夢の島に係留され(船名も変り)、放置されたまま沈みかけた状態にありました。それに対して、東京都の職員労働組合から保存運動が始まり、朝日新聞への投書が契機となり保存が実現しました。
○
第五福竜丸に関するwikipediaの解説。
○
ビキニ環礁。
○
Bikini Atol
【写真左】第五福竜丸の船尾です。1947年(昭和22年)に和歌山県で建造され、カツオ漁船として活躍した後、マグロ漁船に改造され遠洋漁業に出ていました。【中】無線機。もちろん真空管です。【右】スクリューと舵の部分。木造船であることが、よくわかります。鈍い光沢が時間の経過を感じさせます。

■赤い点は、放射能汚染が確認された地点です。海は海流という動きをもっていますから、このように汚染が太平洋中にひろまったようです。

■現在のビキニ環礁です。wikipediaによれば、現在では、短期間の滞在では問題ないレベルまで下がっているそうです。また、美しい沿海、水爆実験のさいに標的とされた旧・日本海軍の戦艦長門をはじめとする艦船群は、ダイビングスポットになっているようです。しかし、水爆実験が過去のものになったわけではありません。ビキニから180km離れたロンゲラップ島の皆さんは、第五福竜丸が被爆した「ブラボー」と呼ばれる水爆実験のさいにも避難させられませんでした。「第五福竜丸展示館」では、このような現地での水爆実験被爆者の皆さんに関する展示もあります。
○
「ビキニ水爆実験 被曝者はいま」(森住卓さんのサイト)。
■というわけで、今回は、この夢の島公園の「第五福竜丸展示館」を出発点に、江東区を歩いてみることにしました。
(このシリーズ続きます。)

人気blogランキングへ。記事がよければ、1回クリックを。