
■先週の水曜日、京都の某ホテルで職場の忘年会が開催されました。「コース料理&くじ引きで年輩の先生方と同じテーブル」ということになり、あまりリラックスできない忘年会になってしまいました〜。まあ、こんなときもありますね。そんな忘年会がお開きになったとき、同僚のTさんが走り寄ってきました。
■「この前の『
甲子園ボウル』いきましたかッ!よかったですね〜!!私、お正月の『
ライスボウル』を観戦しに東京にもいくんです!!!行かないんですか?!」甲子園ボウルとは、学生アメリカンフットボール日本一を決定する選手権、そしてこの甲子園ボウルの勝者と、社会人リーグの優勝者とが日本一をかけて対決する選手権がライスボウルです(今年の甲子園ボウルですが、今年から2年間、野球のオフシーズンの間、甲子園球場は改修工事をするため、今回は大阪の長居陸上競技場(長居スタジアム)で開催されました)。
■ところで、なぜTさんがこれだけ熱烈に走り寄ってきたかといえば、私たちの母校が、今回の甲子園ボウルで日本一になった
KGファイターズの
関西学院大学だからです。同窓生として、関学の日本一の喜びを共有したかたっわけですね。もっとも、Tさんほどには熱烈ではない私のばあい、甲子園ボウルに実際に足を運んだことがありません(もちろん母校愛はしっかりとあるんですよ…)。学生の頃からずっとテレビで観戦してきました(現在は、録画を深夜に放送するのですが、私の学生の頃は、生中継されていました)。
■大学2回生(2年生)のときに、基礎ゼミの担任が武田建先生だったため、アメリカンフットボールに、少しずつ関心をもつようになりました。武田先生は、私が在籍した社会学部では、認知行動療法を専門とされていましたが、同時に、監督として初の5連覇を含め全国優勝7回の成績を残してKGファイターズの黄金時代を築いた名監督でもありました。ゼミのさいにも、よくアメリカンフットボールの話しが出てきました。ご自分の頭髪が薄くなっていることに関する「自虐ネタ」、それからアメリカンフットボールでのコーチングに関するお話し、今でもよく記憶に残っています(もちろん、スチューデント・アパシーといった学問的なことがメインであったわけですが…)。そんなこともあって一般の関学生なみに、この私もアメリカンフットボールに関心をもつようになりました(同僚のTさんと比較すると、かなり情けないかんじではありますが…)。
■かなり情けない感じなのですが、そんな私でも記憶に残っている試合があります。私が、大学院に在籍しているときの第39回甲子園ボウル(1984年12月)です。この試合、前評判は、圧倒的に日大有利でした。関学は、関西のリーグ戦を辛くも抜け出して甲子園ボウルへの出場権を得たというような状況でした(
KGファイターズの公式サイトをみると、この頃、チームの運営はなかなか大変だった時代のようです)。さて、そのような前評判だったわけですが、実際の試合は、予想を大きく(関学関係者にとっては良い意味で)裏切るものでした。関学の1年生QB野村選手の活躍で先に点を稼ぎ、それを日大が追いかける展開になったのです。しかし、しだいに日大の底力が発揮されたためでしょうか、第4クォーターでは42-34と日大に逆転されてしまいました。残された時間は1分37秒。まあ、普通の人だと「もうあかんわ…」となるような状況だったのですが、ここから奇跡が始まりました。残り試合「4秒」。4年生QB縄船選手が投げたパスが、日大DBの手で一瞬カットされかかったのですが、日大DBの手でチョンとはねたボールを、関学WR菅野選手が受け止め、そのままタッチダウン。ここで、42-40。タッチダウンのあとは、さらに攻撃権が認められるのですが、タッチダウンと同じ方法(ツーポイントコンバージョン)でさらに2点。時間ぎりぎりで、同点に追いついたのです。両チーム優勝。う〜ん、集中力といいますか、「なんとしても勝ちたい」という執念といいますか、感動しました〜。この試合を見ながら、「ああ、人生諦めたらあかんな!」と思った関学生は、私だけではないと思います(同点であったため、ライスボウルは、コイントスで日大になりました)。
■YouTubeにそのときの試合がアップされていました。これも驚きですね。やはり、私などと同じ思いをもった方がおられたのですね。
○
1984甲子園ボウル#1
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1984甲子園ボウル#2
■さて、今年の第62回甲子園ボウルですが、再び、日大と関学の対戦になりました。甲子園ボウルの公式サイトによると、以下のような展開だったようです。23年前の試合に負けず劣らず感動させる試合だったようですね。「試合終了3秒前に関学RB横山がTDラン」ですから。同僚のTさんが、とっても感動してしまうはずです。
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「18年ぶりに甲子園ボウルで実現した『青と赤の戦い』。数々の名勝負を生んだこの対決に新たな1ページが刻まれた。序盤から日大、関学ともに一進一退の攻防が続く。試合が大きく動いたのは4Q。両チームオフェンスが爆発し、4Qだけで合計6TDが行き交う。勝負は試合終了直前までもつれこみ、試合終了3秒前に関学RB横山がTDランを決め劇的な逆転で関学が勝利。関学は甲子園ボウルで30年ぶりに日大から単独勝利を奪い、6年ぶりに23回目の学生王座を奪還した。」
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■今年の甲子園ボウルがあった日、私は「
大津エンパワねっと」の行事がありました。町家キャンパス「龍龍」のオープニングセレモニーです。そのあとは、市民団体の皆さんとの忘年会、深夜の録画放送を見ることができませんでした。残念。でも、一度ぐらいきちんと甲子園球場に足を運んで応援をしないといけませんね。こんないいかげんなOBなのですが、夢があるんですね。勤務先の龍谷大学シーホースとKGファイターズが、甲子園ボウルの出場をかけて対戦する試合が実現することです。残念ながら、シーホース、昨年Div.1(1部)に昇格したものの、入替戦で再びDiv.2(2部)へ。う〜ん、公式サイトの掲示板では、ファンやOBの皆さんでしょうかね厳しい評価が書き込まれています。ある方が、「24時間アメリカンのことを考えて生活してください。そうでないと男として悔いが残りますから。」と書き込みをされていますね。集中力と執念かな…。アメリカンフットボールのことは何もわかっていませんが、頑張ってDiv.1(1部)に復帰ほしいです。こちらも応援観戦にいかなくては、ですね。
【追記】■報道です。
○「
関学大、日大破り6年ぶり大学王座 甲子園ボウル」
○「
日本一が…日大悪夢の『あと3秒』」

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