
■皆様、大変ご無沙汰しております。2010年、5月31日のエントリーを最後に、更新がストップしてしまいました。昨年、2009年も途中で更新がストップしてしまい、「これはいかん」と4月に再開したにもかかわらず…です。拙いブログですが、更新が無くなったあとも、たびたびチェックいただいた皆様には、大変申し訳なく思っております。どうかお許しください。大学の仕事や地域での活動に追われて時間がとれず、またエントリーする気持ち的な余裕もなくなり…というのが更新が滞った理由です。来年は、エントリーの頻度は少なくなっても、なんとかこのブログを継続させていきたいと思っています。ということで、とりあえず今年の活動の報告をさせていただこうと思います。
■まずは、昨年から始まった「大津ジャズフェスティバル」について報告させてください。今年の10月16・17日の両日、第2回「大津ジャズフェスティバル」が開催され、無事に終えることができました。第2回のジャズフェスの準備は、すでに冬の段階から始まり、春を過ぎころから本格的に準備活動が始まりました。実行委員として"自分なりの"ベストはつくしましたが、他の地域活動とも重なり、なかなか動きがとれなくなりました。本番の1日目も、大学院の博士論文の草稿発表会と重なり、行くことができませんでした。少し不完全燃焼になってしまいました。とはいえ、来年度以降も、大津の街の定番のイベントとして定着していけるのではないかと思っています。「大津ジャズフェスティバル」の公式サイトのトップページの写真は、私が撮影したものです。あわてて撮ったのでイマイチですが、実行委員会の皆さんの達成感を感じとってもらえるでしょうか。
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「大津ジャズフェスティバル」公式サイト
■今年の秋は、関係するイベントが目白押しでした。「大津ジャズフェスティバル」のあとは、大津の中心市街地で大津市歴史博物館主催の「大津百町大写真展」が約1ヶ月にわたって開催されました。この企画展には、準備の段階から会議に参加しました。もう完全に更新がストップしてしまった拙ブログ「大津まち歩記」を、歴博の学芸員の皆さんのご覧いただいたことが、この企画展に参加するひとつのきっかけになっています。大津の街中を歩きながら複数会場の写真展を楽しむ今回の企画展、内容の濃いものになったと思います。このような歴史博物館の企画、これからも街中で継続されていく予定です。
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「大津百町大写真展」公式ブログ
■大津の街中といえば、勤務先である龍谷大学社会学部でもいろいろありました。まずは、地域密着型・地域連携型教育プログラムである「
大津エンパワねっと」についてです。この「大津エンパワねっと」、2007年の開始時から担当しています。このプログラムのかなで実施されている「地域エンパワねっと実習」、9月から3期生が街中で地域の皆さんとの地域づくり活動に取組み始めました。3期生たちは、先輩が地域の皆さんと築いてきた"蓄積"を継承しつつも、それを乗り越えさらに展開していこうと頑張って実習に取組んでいます。また、「大津エンパワねっと」とは別に担当している「社会調査実習」という授業では、2010年から大津祭の調査を始めました。大津祭は、江戸の初期から続く伝統ある祭です。今年は、13基ある曳山のうち、「西行桜狸山」「湯立山」「神功皇后山」の関係者の皆さんにお世話になりました。来年以降も順番にすべての曳山で調査をさせていただく予定になっています(調査を終えるのはは4年後の予定です)。学生たちと調査をしながら、大津祭曳山連盟が主催する文化講座「大津まちなか大学大津祭学部」にも参加しました。講座の最終試験も無事卒業することができました。「大津祭曳連盟」の公式サイト内にあるこのページに、
そのときの写真が掲載されています。
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「大津祭曳連盟」公式サイト
■大津の中心市街地ではありませんが、大学のある大津市の瀬田では、地元の皆さんや大津市役所の都市計画課の皆さんとともに、瀬田の高齢者の皆さんに聞き取りを行う「一里山・月輪回廊研究会」の活動をしてきました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
○読売新聞「しが県民情報」
101228l.pdf
■もうひとつ、新しい活動も始めました。湖西、比良山の麓にある北船路で、地元の農家のご指導のもと、棚田の一番てっぺんで農作業を体験させていただいています(農学連携事業、このことは、今年のひとつ前の…5月ですが…
エントリーになります)。「北船路米づくり研究会」といいます。「味の濃い、美味しくできあがった棚田米(こしひかり)や里芋を京都のレストランで使っていただくとができました。お正月明け,1月9日に開催される村のイベントにも学生たちと参加します。
■本業の琵琶湖の環境問題研究についても。滋賀県庁の試験研究機関である滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの琵琶湖流域管理シナリオ研究会にも参加してきました。様々な分野の研究者や県民の皆さんとともに、新しい流域管理のあり方を目指して、研究会を続けています。来年の1月10日には、シンポジウム「描いてみよう!2020年の暮らしと琵琶湖」を「コラボしが21」で開催することになっています。
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シンポジウム「描いてみよう!2020年の暮らしと琵琶湖」
■琵琶湖関連でいえば、滋賀県の「マザーレイク21計画」(琵琶湖総合保全整備計画)の「第1期の評価と第2期以後の計画改訂の提言」をまとめる仕事もしました。異分野の研究者の皆さんと一緒に具体的に提言をまとめる作業を、ワーキンググループ会議の委員としてできたことは、自分にとって大変良い勉強になりました。琵琶湖の環境問題の研究については、自分自身の"本業"であるにもかかわらず少し停滞しているので、来年は気合いを入れ直そうと思っています。今月の24日(クリスマスイブですが…)には、東京農工大の「統合的な野生動物管理システムの構築−地域連携による里地里山における生物多様性の保全と地域価値の向上−」というブロジェクトにお呼びいただき、「流域環境学と環境ガバナンス」という題目で講演する機会をつくっていただきました。いろんな研究分野の皆さんと議論することで良い刺激をいただきました。これからも良い研究交流ができそうです。
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「第1期の評価と第2期以後の計画改訂の提言」
■大変個人的なことですが、少し体に不安を感じて検査も受けました。11月末には、大腸の内視鏡検査をしました。小さなポリープがみつかりその場で切除しました。幸いにも良性でした。今月は大腸の検査に続いて、腹部エコー、CT胸部撮影、胃カメラの検査をしてきました。胃カメラについては、いろんな皆さんから「苦しいよ〜」とかなり脅かされていましたが、麻酔の注射を打ったこともあり、看護士さんに「検査、終わりましたよ」と起こしていただくまで眠っていました。眠っているあいだに、検査が終わりました。こちらも、幸いにも胃壁もつるつるで、特に問題ありませんでした。ただし、酒の飲み過ぎでしょうか、肝臓について問題があります。気をつけなくてはいけませんね。
■このようにいろいろ地域で活動をしていると、その"皺寄せ"は家族にいくことになります。今年、特に妻には申し訳なかったと思っています。後半は、家にあまりいませんでしたから…。来年は、銀婚式をむかえることになりますし、ちょっと思い出になる旅行にでも行こうと思っています(一応、ブログで宣言…)。で、今日は大晦日です。ひさしぶりに、神戸に下宿している娘が帰宅しました。紅白を視たあと、家族で、東大寺二月堂・大仏殿に初詣に出かけようと思います。
■さて、来年も、今年と同様な状況が続くと思います。しかし、できるかぎり、なんとか、いやなんとしても、このブログを継続していきたいと考えています。どうぞ、よろしくお願いいたします。大変お恥ずかしい話しですが、この7ヶ月ぶりのエントリー、これが今年最後のエントリーとなります。どうぞ来年もよろしくお願いいたします。最後になりましたが、トップの写真について説明します。「北船路米づくり研究会」の作業のあと、比良山の麓の棚田から撮影したものです。夕暮れのなか、琵琶湖の湖東地域のシルエットが浮かび上がってきたところをねらいました。ちょっと、日本画のような雰囲気に仕上がりました。真ん中に見える島は、沖島です。

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