久しぶりの早起きで、高速に乗った。凄い数のトラックである。相模湖インターで下り、(道志の湯)へと走っていく。天気が良く、真っ青な空が広がっている。道志の湯を過ぎて、登山口のある駐車場に車を入れる。二台の車が止まっていて、既に、登っている様だ。
支度をしてから、少し歩くと、登山口になり、山に入っていく。(白石峠・大室山)への標識を見ながら、整備された道を歩いていく。鹿食害対策用のネットが張られている。右下に深い谷を見ながら歩くようになると、間もなく、倒木を屋根に乗せた東屋が現れた。
ここから、左へと斜面を登り始める。陽に映えたモミジがとても綺麗だ。次第に高度があがって来て、鳥の胸山の上に、富士山が大きくなってきた。檜の植林帯の中、倒木に腰をおろして、少し身体を休めた。とても気分がいい。
崩壊場所を過ぎると、間もなく、白石峠上の尾根に飛び出した。ここから、左へと階段を上がっていく。少しの上りで、テーブルのある『加入道山』山頂だった。男女二人組が、歩きだそうとしていた。
男女が去った後、少し休んでから、平らな尾根道を歩きだす。少し下り、登り返すと、『前大室』のピークだった。更に明るい尾根道を気分よく歩いていく。小笹の道の先に大室山が見えている。
下って上り返していく。笹の尾根から振り返ると、富士山の右手に今倉山が大きく、更に右手に菜畑山や赤鞍ケ岳などが懐かしく眺められた。更に上っていくと、木道が現れて、驚いた。
テーブルやベンチを過ぎ、間もなく、『大室山』山頂に辿りついた。小広い山頂は、木々に囲まれ展望は無かった。お握りを食べ、のんびりと過ごした。風も無く、いい日よりだった。
少し時間があったので、加入道山まで戻り、白石峠から南へのコースを歩いてみる。(東海自然歩道)の標柱が立ち、道ははっきりしていた。振り返れば、木々の間に大きな塊を見せて大室山が立っていた。(水晶沢ノ頭)で三人の男性に会い、野外活動センターへの道を教えてもらった。
シャガクチ丸を過ぎ、一登りすると、道標の立つ分岐に出た。テーブルがあり、少しの間、かいた汗を冷やした。風も無いので、凄く静かだった。加入道山と大室山が、大きな山体を仲良く並べている。
尾根に作られた道は、はっきりしていた。しばらく下り、左下に沢音が聞こえてきた頃、杉の林の中で、踏み跡が消えた。しばらく歩きまわったが、分からず、沢に下った。沢を何度も渡り返しながら、進んでいくと、やっとテープを見つけた。
沢に沿ってしばらく歩くと、キャンプ場に出た。ここからの道も分からなかったが、運よく男性が居て、道を教えてもらった。林道に出て、長い、長い歩きが始まった。(的様)で一度休み、やっとの思いで、車に戻った。他の車は、もう無かった。いやー、疲れた。久しぶりに、けっこう歩いた。

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