今日は出掛けるつもりは無く、女房を仕事場に送って行ってから、家に戻り、パソコンをいじっていたら、楚鑾山楽会のHPに(御兵様)の文字が目に入った。何時もは、山名では無かったので、スル―していたのだが、読んでみると、どうも、ピークの様であった。
時間が遅くなってしまったが、大急ぎで仕度をし、足利へと向かった。白葉峠に着くと、県外の二台の車が止まっていた。楚鑾山楽会のHPには、まだ山行記録は無く、概念図を見て、姥穴山に登り、そこから東南に延びる尾根を歩くことにした。
すぐに登り始める。葉を落とした雑木の中、かさこそと音を立てながら、落ち葉を踏んでいく。笹の鞍部からの眺めは良く、墨絵の様な赤城の山並みがあった。ロープを頼りに急坂を登っていく。早足で歩いたので、息が切れた。
岩場を過ぎ、城山への分岐から、右折して、右へと歩いていく。目指す尾根が左手に見えてきた。ジグザグに付けられたロープを掴んで、汗をかきかき登っていく。間もなく、尾根上に上がり着き、右へと少し歩くと、像の立つ『姥穴山』山頂である。いつ立っても、良い感じのピークだった。
手を合わせてから、尾根を戻っていく。少し下ったところに、武尊権現の石碑があった。露岩のゴロゴロした急坂を下っていく。今度は、大江護神の石碑があり、小木を払いながら、小さなピークに立つと、石が幾つも積んであった。
(桐生山野研究会)のHPには、ここが、『御兵様』のピークで、火産神社の石碑があるとあったが、石碑は無かった。更に、南に少し歩くと、大きな岩があり、上に四角い石が見えた。岩に上がってみると、石の上に、首の無い石像が横になっていた。
下には、三笠山大神と刻まれていた筈の石板の、三笠山の部分が欠けて無くなっていた。更に尾根を進み、小さなピークに登り返したが、何も無かった。薄い踏み跡が上がって来ている。昔は、はっきりとした道があったのであろう。
姥穴山まで登り返し、水を口の中に流し込んだ。ふ―ッと息をはき、今日も、一日無事終わったな、としみじみ思う。友人の言った、(人生は、暇つぶしさ!)と言う言葉が頭に浮かんだ。

●落ち葉の積もった尾根道●

●気持ちのウキウキする笹尾根●

●城山との分岐の標識●

●桐生御嶽山(姥穴山)山頂●

●荒れた尾根を下っていく●

●御兵様山頂●

●岩の上には、首の無い石像が横たわっていた●

●大江女護神石碑と御兵様のピーク●

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