埼玉県小川町、官ノ倉山と臼入山とを繋ぐ尾根はまだ歩いたことが無かった。その尾根上に烏森山と言う名のピークがあるというので、出かけることにした。午前中、買い物に出かけたので、午後の出発になってしまった。昨日の雨は明け方にはやみ、朝から太陽が出て暑い。高速に乗り、花園インターで降り、小川町へと走っていく。やがて、天王沼畔の駐車場に到着、車が一台止まっていた。

●天王沼と駐車地●
車から出ると、暑い。沼には、鯉が泳いでいて、時々、跳ねて、バシャッと音を立てている。沼の先に、官ノ倉山が見えている。

●天王沼の上に官ノ倉山が見える●
登山口には、登山届けを出すポストが立ち、〈外秩父七峰縦走ハイキングコース〉の標識が立てられていた。

●登山道入口のポスト●
しっかりした登山道コースが続いている。早足で歩いていく。何度も歩いた道である。一人の男性が下りてきた。車の持ち主であろう。沢の音を聴きながら、進んでいく。しばらく平らに進み、やがて、斜面をジグザグに登りきると、標柱の立つ〈官ノ倉峠〉に着いた。

●官ノ倉峠●
ここから、西へと進む。道標は無いが、木の根元に〈至山道〉と書かれた看板が落ちている。道もはっきりしていた。

●山道の道しるべ●
すぐに小ピークの上りになる。左へと曲がるように下っていく。踏み跡ははっきりと続いている。

●杉林の中に続く道●
風が全くない。汗が滴り落ちて、目に入る。登り返していく。一度平らになり、更に斜面の上りになった。大汗をかきながら登り着いたピークは366m標高点の様である。

●366mピーク●
展望は無い。地形図を見ると、この先はたいした上りは無かった。少し下り、平らに歩いていく。〈タバコの投げすてはやめましょう〉の丸い看板を見ながら歩いていく。

●木に付けられた、森林国営保険の看板●
間もなく、少しの斜面の登りになり、石の祠〈虚空蔵菩薩〉の鎮座した『烏森山』山頂に着いた。小さな山名標識がある。やっと風に会うことが出来た。今まで無風だったこともあって、凄く気持ちよかった。冷たい麦茶を流し込み、小腹が空いたので、ソーセージを食べた。低い山だが、風に当たってじっとしていると、ジワジワと幸せ気分が大きくなってくる。祠の隣に立つ朴の木の梢を見ながら、しばらく幸せ気分を味わった。

●烏森山山頂にて●

●烏森山〈中央奥〉を眺める●

2