天気予報では北の方が少し良さそうである。福島の米山と羽黒山、それと、地図で見つけた九ッ山とを歩こうと高速に乗った。しかし、朝から凄い雨である。矢板でおり、矢祭町へと向かっていく。しばらく走り、塙町に入り、〈道の駅はなわ〉に車を入れた。地図を見て、まず、九ッ山に行こうと、風呂山公園駐車場に車を移動した。
少し車の中で待つと、雨は小降りになった。雨具を着け、木段を上がり、遊歩道を歩いていく。間もなく、ベンチのある展望のいい場所に着いた。左上には、東屋が立っていた。更に上へと歩いていく。〈山頂へ〉の標識を見て、下草の生えた道を進んでいくと、公園山頂に立つ〈三峰神社〉の前に出た。見晴らしが良く、羽黒山が大きく立ち、遠く、アンテナを立てた米山が町並みの上に眺められた。
風呂山公園は、日露戦争後に塙青年会の人たちの手で、山にツツジが植えられ、守られて来た事から、別名、〈青年山〉と呼ばれ、町民に親しまれていると言う。五月には、山一面がツツジの花で赤く染まるという。
地図を見てから、祠の後へと尾根を上がって行く。道ははっきりとしていたが、間もなく、笹の藪になり、下草が覆いかぶさって、踏み跡ははっきりしなくなった。所々にテープが付けられている。尾根は一本なので、外さない様に進んで行く。やがて、小ピークの手前の藪が酷くて進めなくなった。
ピークの右手に回ったが、小木や笹に蔦が絡まっている。左に回ったが、やはり同じで、しばし地図を見て、中央突破を決め、雑木や蔓を払いながら入って行くと、すぐに作業道に出た。なんだっ、て感じである。少し歩くと、舗装道に出、右へと歩いていく。
雨具はつけているが、汗もかいているので、肌着もビッショリとなっている。やがて、左上へと管理道があり、上がって行く。大きくジグザグに進んでいくと、アンテナ施設が現れた。二つ目のアンテナを過ぎると、左上に、やはりアンテナが見え、下草に覆われた階段を上がって行く。福島各局のテレビ中継局が立ち、もっこりした小笹薮のピークの中に白い杭が見える。近寄って、笹に隠れた三角点を見つけた。
アンテナの下のコンクリートの上で、水を飲んで、しばらく休んだ。雨はやんで、薄日が差し始めた。腰を上げ、東屋まで戻って、またまた腰を下ろした。羽黒山に行く意欲はとっくに消えてしまった。腰の痛みもあることだし、と言い訳を頭に浮かべ、今日はこのまま帰ることに決め、東屋で更に時を過ごした。

●風呂山公園登り口●

●駐車場を振り返る●

●ハルジオン咲く草地●

●東屋の立つ休憩地●

●塙の町並みの上に米山●

●公園山頂へ●

●羽黒山●

●風呂山公園山頂に立つ三峯神社●

●笹が出てきた●

●ホタルブクロ●

●赤テープが●

●前を塞ぐ小ピークの藪●

●林道の前方にハンゲショウ●

●左、管理道へ●

●アンテナの立つ中継施設●

●ナワシロイチゴ●

●山頂が見えた●

●笹に隠れた三角点●

●九ッ山山頂にて●

●道の駅から見た、九ッ山●

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