唐沢山は、かなり前だが、御神楽の林道終点近くから歩いたことが記憶にある。今日は、高谷からの林道を終点まで歩き、そこから取り付こうと思っている。唐沢山の北側に〈榛名山〉と言う名のピークがあるらしいので、その山探しである。
旗川を渡り、少し走った川近くのスペースに車を止めて、歩き出す。すぐに道は二股になり、右へと歩いて行く。岩の崩れた場所から少し先で、道は、左へと曲がる。沢に沿った林道は、次第に下草が出てきた。沢音を聞きながら、更に歩いていくと、道は徐々に荒れてきた。やがて、広場になり、そこから細い山道が続いていた。
水が流れ、下草が伸び、荒れた道を歩いていくと、間もなく、道は草藪に消えた。辺りを眺め、地形図を確認し、右の尾根に上がろうと、下草を分けて進んでいくと、作業道は続いていて、切通しになった。沢に下り、渡ってから、獣道を上がって行くと、食害対策用ネットの巻かれた木々の立つ斜面に出た。一休止する。
地形図を見てから、尾根を登りだす。間もなく、岩があり、その上は、小さな岩のゴロゴロした斜面になった。ゆっくりと登って行くが、次第にきつい斜面になり、木々の助けを借りて、身体を持ち上げていく。きつい斜面は続き、木に捕まり、岩に手を掛けながら、四輪駆動で登って行く。落ちたらただでは済まない。
左手に二つのピークを見せて576mピークが見え、その奥には、どっしりとした大鳥屋山が見え始めた。ヒヤヒヤしながら、ゆっくりと岩場を上がって行くと、やがて、細く平らな尾根の上に出た。しかし、急な斜面はまだ終わらず、汗を垂らしながら登って行く。間もなく、平らな山頂の肩に登り着いた。更に少しの登りで、三角点の埋まる『唐沢山』山頂に登り着いた。一つも山名標識は無かった。
一息ついてから、北へと尾根を下っていく。祠が有る筈である。576mピークとの鞍部まで歩いたが、見つけられず、三角点まで戻り、しばらく休憩した。どうにもおかしいと、思いながら、汗を拭いた。帰ってから、良く調べたら、目指す〈榛名山〉は、576mピークのことだった。がっくりである。

●駐車地●

●林道●

●細い道になる●

●マツカゼソウ●

●沢をわたる●

●食害用ネットの巻かれた木々の斜面●

●岩尾根が始まる●

●傾斜が急になってくる●

●岩尾根が続く●

●大鳥屋山と榛名山〈手前〉●

●傾斜が緩くなった●

●饅頭苔〈山苔〉●

●唐沢山山頂●

●唐沢山直下にて●

●唐沢山〈中央ピーク〉●

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