2006/1/9
2005年音楽レビュー エッセイ
小学生の時に実家の四国松山の対岸にある岩国の米軍基地から流れてくるFENで"American Top Forty"をいつも聞いていたので、アメリカの音楽に慣れ親しんできた。主にロックなのだけれど、2005年のベスト3はなんだろなぁと考えた。
音楽を購入する際、最近ではCDショップ、ネット、レンタルCDのいずれかだけれど、邦楽は大抵レンタルCDで十分。洋楽はレンタルでは最新のものが手に入らないので、自ずとCDショップかネット購入ということになる。CDショップは「一覧性」にすぐれていて、新譜などが見やすい。ネットでもっと一覧性の高いサービス(例えばCDショップの陳列棚を見ながら少しずつ歩いてチェックしていくイメージのバーチャルショップ)があれば便利なんだけれど。それに、CDはコピープロテクトのかかったものも結構あるので要注意。こうしたCDだとiPodに入れて持ち運べないので、どんなに優れたCDでも買おうという気にならない。
ベスト3の一つ目はDave Matthews Bandの"Stand up"。これもコピープロテクトのかかったCDだったので購入を諦めていたのだけれど、iTMSでネット購入できることがわかり、さっそくネット購入した。このバンド、アメリカでは実力派バンドとして有名だ。バージニア州出身なので、近隣のDCやメリーランド州などでもとても人気があるという側面もあるかもしれない。このCDの"American baby"という曲はアメリカの良心を歌った曲。よくよく聞いていると、イラク反戦の歌であろうと思えてくる。事実、この曲の直前には機関銃や戦車の音が入っている。
ベスト3の二つ目はBurt Bacharachの"At this time"。「Raindrops keep falling on my head」などのイージーリスニング系の有名な作曲家だけれど、今回のCDはかなり良い。数年前にElvis Costelloと一緒に出した"Painted from memory"も最高傑作だったけれど、今回の"At this time"も素晴らしい。中でも「あいつらのやっている事をやめさせよう」と歌う反戦歌にのけぞった。イージーリスニング系の彼がこんな曲を作るとは。「僕が子供の時にはNYCでも一人で地下鉄に乗れたもんさ」と自ら細い声で歌う曲もなかなか良い。「こんな曲は売れないといわれたけれど、完成させることができて誇りに思う」と書くライナーノートも印象的。
ベスト3の最後はHerbie Hancokの"Possibilities"。ジャズはそんなに聴かないのだけれど、ロックのアーティストとの共同制作であるこのアルバムは一曲ごとに趣の違う、レベルの高い演奏が収録されていて聞き応えがある。
2005年は音楽的には実りの多い年だった。J-popもアジカンやスキマスイッチには活躍してほしいなぁ。
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音楽を購入する際、最近ではCDショップ、ネット、レンタルCDのいずれかだけれど、邦楽は大抵レンタルCDで十分。洋楽はレンタルでは最新のものが手に入らないので、自ずとCDショップかネット購入ということになる。CDショップは「一覧性」にすぐれていて、新譜などが見やすい。ネットでもっと一覧性の高いサービス(例えばCDショップの陳列棚を見ながら少しずつ歩いてチェックしていくイメージのバーチャルショップ)があれば便利なんだけれど。それに、CDはコピープロテクトのかかったものも結構あるので要注意。こうしたCDだとiPodに入れて持ち運べないので、どんなに優れたCDでも買おうという気にならない。
ベスト3の一つ目はDave Matthews Bandの"Stand up"。これもコピープロテクトのかかったCDだったので購入を諦めていたのだけれど、iTMSでネット購入できることがわかり、さっそくネット購入した。このバンド、アメリカでは実力派バンドとして有名だ。バージニア州出身なので、近隣のDCやメリーランド州などでもとても人気があるという側面もあるかもしれない。このCDの"American baby"という曲はアメリカの良心を歌った曲。よくよく聞いていると、イラク反戦の歌であろうと思えてくる。事実、この曲の直前には機関銃や戦車の音が入っている。
ベスト3の二つ目はBurt Bacharachの"At this time"。「Raindrops keep falling on my head」などのイージーリスニング系の有名な作曲家だけれど、今回のCDはかなり良い。数年前にElvis Costelloと一緒に出した"Painted from memory"も最高傑作だったけれど、今回の"At this time"も素晴らしい。中でも「あいつらのやっている事をやめさせよう」と歌う反戦歌にのけぞった。イージーリスニング系の彼がこんな曲を作るとは。「僕が子供の時にはNYCでも一人で地下鉄に乗れたもんさ」と自ら細い声で歌う曲もなかなか良い。「こんな曲は売れないといわれたけれど、完成させることができて誇りに思う」と書くライナーノートも印象的。
ベスト3の最後はHerbie Hancokの"Possibilities"。ジャズはそんなに聴かないのだけれど、ロックのアーティストとの共同制作であるこのアルバムは一曲ごとに趣の違う、レベルの高い演奏が収録されていて聞き応えがある。
2005年は音楽的には実りの多い年だった。J-popもアジカンやスキマスイッチには活躍してほしいなぁ。

2006/1/28 9:59
投稿者:谷脇康彦
2006/1/27 9:32
投稿者:MI
先日、DCに出張に行ったときに再結成イーグルスのコンサートのDVDを買ったのですが、メンバーが年を取っているのもさることながら、聴衆も中年世代が多いのがなんとも微笑ましかったです。
2006/1/26 7:58
投稿者:谷脇康彦
よいですね、70年代、80年代ロック。アメリカにいたときはいつも
この辺りの音楽を流すステーションを聞いてました。"Oldies"って言わな
いんですよね。”Classic Rock”。CMだと最近、カナダの懐かしいバン
ド”Pilot”の曲のリメイクもかかってます。同じような世代が制作現場でも
頑張っているということかなと思います。
この辺りの音楽を流すステーションを聞いてました。"Oldies"って言わな
いんですよね。”Classic Rock”。CMだと最近、カナダの懐かしいバン
ド”Pilot”の曲のリメイクもかかってます。同じような世代が制作現場でも
頑張っているということかなと思います。
2006/1/16 10:15
投稿者:MI
最新の曲やJ-popもフォローされているとは、素晴らしい。当方、64年生まれで少し後輩ですが、70年代、80年代の古い曲ばかり聴いています。でも、最近のCMを見ていると、ドゥービーとかイーグルスとか古い曲がかかっています。そういえば、アメリカのマクドナルドのCMでレーナードスキナードの曲がかかっていました。CM制作側の意図は、古い曲を懐かしむ世代をターゲットにしているのか? どう思われますか?
も中年の聴衆の一人でした。でも、みんな一緒に口ずさんだりしてい
て、なんか癒される雰囲気でした。